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夏ドラマ"見どころ"と"ツッコミどころ"【4】

『特命係長』『33分探偵』の監督が語る──深夜枠の"オッパイポロリ"と"女優 のオッパイランキング"

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──今クールにおける23時以降の深夜ドラマを見てみると、キャストも脚本もメジャーな作品が並んでいる。しかし、そもそも深夜は、実験的な枠だった。そこで、『特命係長 只野仁』の監督・植田尚氏と、『33分探偵』の監督を務めた福田雄一氏に、現在のドラマ業界の裏側を聞いた。

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写真左が福田雄一監督、右が植田尚監督。「それぞれが
思う、最高のドラマとは?」という質問に、カンペで答えてく
れました!(撮影/田中まこと)

──お2人は深夜ドラマにおいて、堂本剛主演のコメディ作品として知られる『33分探偵』や、AV女優たちをバンバン起用したお色気シーンで話題になった『特命係長 只野仁』(以下、『只野』)というチャレンジ作品をヒットに導かれています。深夜枠だからこそ、できた部分もあったのでしょうか?

福田雄一(以下、) 『只野』が始まった03年頃って、各局深夜の下ネタが過激になりすぎたせいで、「テレビで裸はNO!」という、自主規制が始まった時期だった気がします。それなのに、思いっきりオッパイが映ってて、僕にとってはショッキングな作品だったんですよね。

植田尚(以下、) 『只野』の1stシーズンは僕も視聴者だったんで驚きました。僕は2ndシーズンから監督をやったんで詳しい事情まではわからないですが、実際は、2ndの時点で規制はかなり厳しくなってたんですよ。只野のSEXシーンは騎乗位が多かったんですが、バストトップを撮るにしても、女優さんが上下に動いた時に一瞬映るかどうか......程度にするとか。1stシーズンが成功して、ちょっとメジャー感が出ちゃったんですよね。あの時間帯【編註:金曜日の23:15〜24:10】にしては視聴率も良かったので、2ndでは女性ターゲットのスポンサーも入ってきてしまって。

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夏ドラマ"見どころ"と"ツッコミどころ"【3】

勝ち組は中野美奈子、負け組は"寿退社"宮瀬茉祐子!? 夏の改編で笑った女子アナと泣いた女子アナ

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宮瀬のような美人広報だと取材も多くなる
かと思いきや......。

 7月クールの異変はドラマのみあらず! 女子アナ界でも改編が起こっていたのだ──。

 これまでの7月クールとは異なり、地デジ移行という大きな節目を迎えたテレビ界、各局女子アナたちの動きも激しくなってきている。その中には当然、笑う女子アナもいれば、泣く女子アナもいるのである。

 フジで一番の勝ち組と言えるのが、中野美奈子。司会を務めている深夜番組『その顔が見てみたい』がゴールデンに昇格し、さらにその後番組には特番で好評だった担当番組『キカナイト』がレギュラー番組としてスタートしたのだ。なぜ、彼女がここまで重宝がられているのだろうか?

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夏ドラマ"見どころ"と"ツッコミどころ"【2】

俳優同士の諍い、キャスティング攻防戦......テレビ誌が絶対書かない夏ドラマの舞台裏【後編】

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【後編】を読む

ソフトバンクの顔・上戸彩が使うケータイはドコモ?

 今クールでは『全開ガール』(フジ)の錦戸亮、『ブルドクター』(日テレ)の稲垣吾郎など、おなじみの人気ジャニタレがサブだというのも見逃せない。

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↑画像をクリックすると拡大します。

「"あえて"という話もあるけど、すでにジャニーズ神話は崩壊しています。前クールの香取慎吾『幸せになろうよ』は一桁を記録した回もあって、月9の一桁は中居正広の『婚カツ!』以来。キムタク以外は局側もあえて起用するメリットがなくなっている」(スポーツ紙記者)

 唯一のJドラマといえるのが、韓流ドラマのリメイク『美男ですね』。Kis‐My‐Ft2の玉森裕太、藤ヶ谷太輔、Hey! Say! JUMP八乙女光の三人が出演している。

「歴代ジャニーズの中でも低評価の3人を主役にネジ込んだのは、SMAPの飯島マネージャーの豪腕。SMAPの後釜に育てたい意向のようですが、いかんせん素材が悪い。加えて飯島女史は事務所内では亜流のため、発言力もそれほど強くない。主演の瀧本美織が所属するスターダストが主題歌枠を要求して、ひと悶着あったとか」(前出・スポーツ紙記者)

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夏ドラマ"見どころ"と"ツッコミどころ"【1】

俳優同士の諍い、キャスティング攻防戦......テレビ誌が絶対書かない夏ドラマの舞台裏【前編】

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 ドラマにおいて、最も数字が見込めない7月クール。そのため、物語性や脚本ではなく、名のあるタレント人気に便乗し、大手芸能プロのキャスティングに頼りがちだ。特に今年は震災の影響もあり、近年まれに見るほどそれが"顕著"なラインナップになっている。そんな新クールのドラマについて、本誌なりに考察してみたい。

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(絵/河合 寛)

第1のコース
【1】観月ありさ選手
ビジョン高校/ナース部所属/34歳
最近めっきり老けたと噂の元「伝説の少女」。番宣でセーラー服まで披露した『華和家の四姉妹』(TBS)で、底力を見せつけられるか?

第2のコース
【2】前田敦子選手
太田プロ高校/AKB48部所属/20歳
総選挙では1位に返り咲いた彼女。「私のことが嫌いでも、『花ざかりの君たちへイケメン☆パラダイス』(フジ)は見て!!

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それでもグーグルを使いますか?【6】

法学界の論客が語る「マスコミの常識は法学の非常識!?情報の"横取"りこそがクラウドサービスの生命線」

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寺本振透氏編集の『クラウド時代の法
律実務』

──「グーグルストリートビュー」のプライバシー侵害や「グーグルブックス」の著作権問題など、個人情報保護や知的財産権をめぐって批判の矢面に立たされることが多いグーグル。だが、法学的な観点から見て、同社のやり方の正当性はいかなるものなのか? 知的財産権を扱う寺本振透教授が解説する──。

 まず、"データベースの構築"という前提から説明します。(グーグルに限りませんが)世界中の情報を集め、データベース化していくにあたり、その手間とコストを考えた際、最善の方法というのは人から人へと伝達される情報を横から収集すること、つまり"横取り装置"を作ることです。

 情報の集積そのものを目的として情報を集積することはいわゆる取引コストが高く、歴史上、いろいろな企業や国が完璧なデータベースを作ろうとして失敗してきました。医療を例に取ってみましよう。病気になった際、医師から自身の生活習慣などを尋ねられても、なかなかすべてを伝えることはできない。しかし、こまめに健康診断を受けて、診断データを自動的に集積しておけば、個人の有益なデータベースを構築することができ、それが集まれば集まるほど、実際の治療と医療全体に貢献することも十分考えられます。

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それでもグーグルを使いますか?【5】

新進気鋭の社会哲学者がグーグルを斬る「グーグルには『既存の権力』を倒すことなんて出来ない!?」

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塚越健司氏の著書『日本人が知らない
ウィキリークス』
(洋泉社新書y/共著)。

──「世界中の情報を整理すること」を使命と掲げ、数多くのサービスを提供してきたグーグル。それでは、グーグルという存在は、長期的に見て我々の社会にどのような影響を与えるのだろうか? フーコーやウィキリークスを研究している塚越健司氏に、グーグルと権力の関係、さらにグーグルがもたらす社会の変革について、話を聞いた。

 グーグルをめぐる議論では、ストリートビューのプライバシー侵害問題や、グーグルブックスの著作権問題が起きるたび、「あらゆる情報を集約しようとするグーグルが既存の権力や既得権益を打倒し、市民の情報を監視するビッグブラザー(独裁者)になるのではないか」と懸念する声が聞かれます。確かにその可能性がないとは言い切れませんが、グーグルが既存の権力の"対抗権力"として、現行の社会制度や公共、公益のあり方を激変させるということは、まずあり得ないでしょう。

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それでもグーグルを使いますか?【4】

エンジニアがこっそり教えて、ア・ゲ・ル──不発に終わったグーグルのサービスコレクション

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──IT業界では、イケイケ......に見えるグーグルだが、もちろん"そんなハズじゃなかった"サービスも少なくはない。ここでは、そんな痛々しい結果に終わったサービスをフィーチャー!

◎前評判は異常に高かったサービスだけど......

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[グーグルウェーブ](Google Wave)

「wave」と呼ばれるコミュニティ内で、あるユーザーがメッセージを作成・編集すると、入力された内容がほかのメンバーの画面にリアルタイムに反映されるのが特徴。10年5月に一般公開したが利用者数が伸びず、今は開発が中止。

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それでもグーグルを使いますか?【3】

検索はスゲーけどSNSがダメなワケ──現役エンジニアが匿名でツッコむ! グーグルの拝金主義と内ゲバ事情

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──ここまでは、メディアで取り沙汰されたグーグルへの批判と、実際にグーグルで働いていた識者の弁からグーグル社の内情を浮き彫りにしたが、エンジニアやプログラマーは同社のサービスをどのように見ているのだろうか?

[座談会出席者]

A......外資系開発会社勤務の30代。
B......大手メーカー勤務の20代。
C......外資系企業の30代契約社員。
D......ノマドとして働く30代。

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会社が変われば検索結果も変わる? 
『グーグル 検閲』で"ググった"ときの結果。
(左上より時計回りに)中国の『百度』、
MS由来の『ビング』、ご存知『ヤフー!』、
そして世界最強の『グーグル』。


A 今回は、ここ数年、IT業界の話題を独占している"グーグルの功罪"を「エンジニア目線で話せ」って、サイゾーさんに呼ばれたんだけど(笑)。グーグルって表面上は、「グーグルカレンダー」や「グーグルドキュメント」、「Gメール」などのクラウドコンピューティング、「アンドロイド」【註1】や「クローム」【註2】のOSやブラウザなど、数えきれないほどのサービスがあるけど、やはり我々から見ると検索の技術に目を引かれてしまう。

B 今では当たり前のことだけど、検索キーワードとの関連性の高いページが検索結果の上位に表示されるっていう仕組みは、10年前はここまで確立されていなかった。それをグーグルは、どれだけ検索語句と関連性があるかのクローリング(ウェブページの解析)の技術と頻度の高さで、gooなどほかの検索エンジンを圧倒、抜群の精度を維持し続けている。

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それでもグーグルを使いますか?【2】

電通、博報堂、そしてグーグルを渡り歩いた男が語る「広告の民主化とグーグル広告の功罪」

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高広伯彦氏。(撮影/佃大平)

──グーグルの原動力を支えるのは、高度な検索エンジンを生かした広告ビジネスだ。ここでは、大手広告代理店とグーグルの広告戦略を知る高広伯彦氏に、グーグルの広告ビジネスの優位点、そして盲点について語ってもらった。

 グーグルの2010年の売上高は全世界で293億ドル(約2兆3528億円)。うち96%以上が検索連動型広告による売り上げであり、まさに、世界最大級の広告事業会社だといえる。そんなグーグル広告の強みについて、博報堂、電通を経て、05年から09年まで、グーグルで日本における広告営業企画チームのシニアマネージャーなどを務めた、現「スケダチ」代表の高広伯彦氏に聞いた──。

「端的にいえば、グーグル最大の強みは、広告業界の中で唯一"ユーザーに支持される広告"という概念を実現していることです。旧来の広告は、枠を広告主が買い、ユーザーがどう感じようがお構いなしに宣伝をしてきた。しかし、グーグルの広告プロダクトの中心である検索連動型広告は、ユーザーの関心に合致した広告を適切なタイミングで提示することで、それ自体が役立つ情報になっています」

 デバイスやメディアの進化やユーザーの興味や意図により、次々と生み出され、開拓される新たな"広告枠"。しかし、高広氏は「あるキーワードを検索した際に、関連した広告が一件しか出てこなければ、情報としての価値は担保されない」と指摘する。つまり検索の結果、複数の商品・サービスを比較検討できるだけの出稿量がなければ、広告の信頼性は上がらないのだ。グーグルは世界中で検索サービスを展開するスケールメリットを生かし、この問題を解決した。

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それでもグーグルを使いますか?【1】

プライバシーと著作権侵害、そしてFREE化......それでも使いたい人は必読!! グーグルは、なぜ嫌われるのか?

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──2010年7月、ヤフージャパンはグーグルの検索エンジンを導入することを発表。これにより、国内検索エンジンのシェアは9割となり、恣意的な運用が可能であるとの指摘がなされた。過去においては、「グーグルブックス」や「ストリートビュー」による著作権とプライバシーの侵害により、各国で訴訟が起こされ、今も係争中だ。もちろんグーグルが無償で提供するサービスの利便性は誰しも認めるところだが、彼らがIT業界にもたらしたものは福音なのか、それとも弊害なのか......多角的に検証してみたい。

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(絵/都築 潤)

[グーグル 企業データ]
創業:1998年
創設者:ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン
本社:米国カリフォルニア州
従業員数:約2万人
売上高:約293億ドル(10年度)

グーグルといえば、やっぱりコレ!
【1】検索サービス
基幹事業である検索サービスでは、ウェブはもちろん、画像や地図、学術論文などが検索可能。しかし、ブック検索における著作権侵害やグーグル八分など、その合法性・中立性が疑問視されることも多い。

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連載
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