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絶対語れない皇室番組の"価値"【3】

これをやったら右翼も黙ってません!? タブーに触れる報道"要覚悟"ワード・トップ3

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──全国をひとりで飛び回る行動右翼「日本民族行動会議」細田政一議長にご解説いただきながら、報道で注意すべき3つのワードをご紹介。

右翼抗議確率No.1

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■天皇家継承問題
現在話題となっている「女性宮家」創設と、今上天皇が崩御された際の皇位継承問題。この2点については、記者クラブ内でも最もナイーブな問題として扱われているという。特に皇位継承問題においては、皇太子妃雅子殿下がご病気によりご公務を果たせないことから、皇太子位を秋篠宮殿下へ移譲すべきではないかという議論がにわかに持ち上がっている。「実は、宮内庁の中にも秋篠宮殿下が継承すべきではないかとの考えを持っている人がいる、という話が聞こえてきています。皇室典範の改正を進める中で、直近の皇位継承問題についても話し合うつもりでは」(皇室に詳しいライター)という話も。

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[細田議長のご意見]
我々民族派は先の大戦が聖戦であったとの信念から、占領政策の一環として行われたGHQによる宮家廃絶を撤回し、旧宮家の皇籍回復を以て皇室制度の安泰を図りたいという意見を根強く持っています。女性宮家創設というのは右の先達による男系男子による終生継承という国史上最も皇位継承が安定した、歴史に学んだ英知が存続不能となった時点で取るべき最終手段です。また、国史上の事件や明治の制度制定史に一切触れぬまま、ただ女帝推進のための世論誘導をマスコミが行うのであれば、国体を損なう重大事犯として、民族派は自身を顧みぬ覚悟で行動するでありましょう。さらに、皇位継承を皇太子殿下と秋篠宮殿下の南北朝対立のように面白おかしく捉える報道は、最大の不敬です。

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絶対語れない皇室番組の"価値"【2】

『皇室アルバム』は寿命を伸ばせるか!? 今、必ず見るべき!?皇室番組レビュー

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──ここでは、11月末に放送された各皇室番組を見てもらい、ニュース解説者の八幡和郎先生と女性芸能人ウォッチャーであり本稿執筆のアボンヌ安田氏にレビューしていただいた。

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八幡和郎(やわた・かずお)
1951年、滋賀県生まれ。通信産業省を経て、04年より徳島文理大学教授。政治評論家としても活動する傍ら、経済、歴史、皇室などを中心に時事解説も行っている。皇室関連の著書に、『お世継ぎ 世界の王室・日本の皇室』(文春文庫)など。


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アボンヌ安田(あぼんぬ・やすだ)
1984年、神奈川県生まれ。小誌ゲイライター、女性芸能人ウォッチャー。「テレビブロス」(東京ニュース通信社)にて女性芸能人のブログから女性性を分析する『おんなブロ覗き見帖』を連載中。明け方に、美智子さまの被災地訪問を動画で観て、思わず泣いてしまったとか。


見せ方を熟知した格調高き日本最長寿番組

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『皇室アルバム』
放送局:TBS
制作局:毎日放送、毎日映画社
放送期間:1959年10月5日~
放送日時:毎週土曜5:30~5:45
現在のナレーション:森本栄浩(毎日放送アナウンサー)

現存する日本の番組としては民放最古のレギュラー番組。放映のきっかけは、現美智子皇后と天皇陛下のご成婚。初めて皇族・華族以外からお妃が誕生するということで、宮内庁側の"開かれた皇室"をアピールしたいという思いと、当時の"美智子さまブーム"を受けて誕生した番組だった。放映開始当時は、できるだけ皇族方の肉声を取材するなど、皇室が身近に感じられるような番組作りがされていた。また、70年までは日本生命の一社提供、80年代~03年までは高島屋の一社提供、その後、資生堂の一社提供となった。しかし、10年頃からは、TBSではドクターリセラの一社提供、制作局である毎日放送では皇潤とドクターリセラの2社提供、そして地方局ではローカルスポンサーをつける場合も。視聴率と番組の存続についてTBSの視聴者センターに問い合わせると、「何も答えられない」、TBS広報は「制作の毎日放送へ」、毎日放送は「うちではもう作ってない。昔はやってたような気がしますけどなぁ......」とたらい回しにされ、答えてはもらえなかった。

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絶対語れない皇室番組の"価値"【1】

無知が生んだ日本最大のタブー! 右翼も訝しがる"報道"を忘れた皇室番組の意義を問う

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『皇室』(扶桑社ムック)。

──土曜日の早朝、放送開始から50年以上たつ長寿番組『皇室アルバム』がひっそり続いていることをご存じだろうか? ニュース番組では、当たり障りのない事象のみを伝える報道がなされ、深掘りして報道するはずの皇室番組も、鳴りを潜めている。果たして、既存の皇室番組、そして皇室報道の存続意義とは?

 近頃、皇室周りが何かと騒がしい。今年11月に気管支肺炎を患って長期入院をされた天皇陛下の健康問題に、未婚の女性皇族が結婚した場合に生じる"皇族減少"を防止するべく検討され始めた、女性宮家の創設。さらには10月、皇太子夫妻が長女・愛子さまの通う学習院初等科の運動会に出席され、その時の模様が一部週刊誌で「ほかの父兄が自分の子ども以外を撮影する際は、相手の承諾を得ることを固く義務付けられていた中、皇太子殿下は愛子さま以外の子どもも無断で撮りまくっていた」などと報じられたり、皇室に対するバッシングも過熱している。皇室ウォッチャーならずとも、ニューストピックとして気になっている人は多いだろう。

 現在、テレビでは『皇室アルバム』(TBS)、『皇室ご一家』(フジテレビ)、『皇室日記』(日本テレビ)という3つの"皇室番組"が毎週放送されている。詳しくは次特集を参照いただくとして、いずれも基本的には皇室の一週間の動向を追い、ニュース番組などの皇室報道では取り上げられない公務やプライベートの模様を垣間見ることができる。しかし、放送の時間帯が日曜もしくは土曜の早朝に設定されているため、社会人にはリアルタイムでチェックすることはなかなか難しい。さらに3番組あるといっても、放送内容はどれも似たり寄ったりで、制作側のモチベーションの低さが透けて見えるのも事実。しかし、「女性自身」(光文社)で皇室記事を50年以上担当している記者の松崎敏弥氏いわく、「昔はもっと報道を意識した作りになっていた」という。

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エロすぎる深夜アニメの世界【3】

エロアニメの名作『くりいむレモン』北久保弘之監督が地上波エロアニメに物申す!

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──日本におけるアダルトアニメの金字塔といえば、『くりいむレモン』シリーズだ。18禁のOVAでありながら、この作品が各方面に与えた影響は大きい。今回はそんな『くりいむレモン』シリーズ第4弾『POPCHASER』を手がけ、後に『老人Z』『BLOOD THE LAST VAMPIRE』を監督した北久保弘之氏に、現在のエロ描写アニメについて話を聞いた。

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『POPCHASER』より。18禁OVAのため、乳首などは
最初から解禁されているが(上)、結合部などは見せ
られないため、カメラアングルなどの演出でカバーし
ている(下)。

 自分の監督デビュー作は、日本のアダルトアニメの先駆けであるOVA『くりいむレモン』シリーズの『POPCHASER』という作品でした。『POPCHASER』を作った当時は、アダルトアニメに真面目に取り組もうとした人はほとんどいなかった。自分は「引き受けた以上は、きちんと抜けるものを作ろう」と思って制作をしていましたね。そしたら、思わぬ反響があって、女子高生からファンレターが来たこともありました。18歳未満が見たらダメなんですけど(笑)。

 現在放映されているアニメを詳しく見ているわけではないですが、最近アニメの性表現が話題になっていることは知っています。今年の7月から改正都条例も施行されましたが、自分も規制される側の人間なので、もちろん無関心ではいられません。

 光や不自然な煙などでエロい部位やシーンを隠して放送することが多いですが、この風潮はあまりよくないと思います。例えば放送禁止用語というものがあるように、「これは放送しちゃいけない」というものは、みんななんとなくわかっている。そこに、「放送してはいけない部分に、何か見えなくするようなものを入れたので大丈夫」なんていうのは、プロの仕事とはいえないですよ。

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エロすぎる深夜アニメの世界【2】

女の子のアソコをばっちりガードしちゃうぞ 規制の抜け道「光と湯けむり」の淫靡隠し

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──地上派で放送される際に、放送できない部分を隠すために用いられる3つの主な手法をご紹介しよう。

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(絵/笹部紀成)

■湯気が、いい仕事してます。
「湯気規制」

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温泉やお風呂などで、女性の入浴シーンの際に必ずといっていいほど登場する、湯気による規制。『GIRLSブラボー first season』では、そのあまりの過剰さに、アニメ映画『スチームボーイ』をもじって、『スチームガール』というアダ名がついた。
[代表例]
『GIRLSブラボー first season』『もっとToLOVEる』『バカとテストと召喚獣』など。

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エロすぎる深夜アニメの世界【1】

なんと! PTAも真っ青 "騎乗位"も"近親相姦"も描く地上波エロアニメ過激化の真相

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『聖痕のクェイサーⅡ』の比較画像。画像上が「テレビ
放送版」で、画像下がDVD収録の「ディレクターズカッ
ト版」。規制前がいかに激しい描写かがわかるはずだ。

──2000年代から地上波の深夜帯を席巻することとなったテレビアニメだが、昨今エロ描写の過激なものが増加している。自主規制を常態化させながら、放送されている背景には、判然としない規制基準とテレビを利用せんとするアニメ業界の思惑があった──。

 近年、23時から27時を中心とした深夜に地上波で放送されている、いわゆる"深夜アニメ"でのエロ描写が過激化している。代表的な例を挙げれば、騎乗位、後背位、正常位とさまざまな体位でじっくりと描くセックスシーンに加え、主人公と実の妹の近親相姦といった倫理的なラインをも軽々と飛び越えた『ヨスガノソラ』(2010年/TOKYO MXほか)を頂点に、バトルとエロを融合させ、ヒロインたちが戦うたびに執拗なまでにおっぱいが露出する『聖痕のクェイサー』(10年/チバテレビほか)シリーズや『魔乳秘剣帖』(11年/全国独立局系)など、その扇情的な描写が一部アニメファンの間で大きな話題を呼んだ。また現在放送中の作品でも、『マケン姫っ!』(11年/テレビ埼玉ほか)や18禁ゲームが原作の『真剣で私に恋しなさい!!』(11年/テレビ神奈川ほか)といった、エロ描写に特化したタイトルが、毎週地上波のテレビで放送されている。

 これまでも深夜アニメは、エログロバイオレンスを取り入れた、ハイティーン以上のアニメファンを対象とした作品が多く存在していたが、特に00年代中盤以降、"エロい"アニメが一定の割合を占めるようになっていった。

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グーグルテレビの功罪【2】

日本で使える日が来るかは不明ですが......5分でわかる、「グーグルテレビ」の仕組み

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──これまでのテレビとは概念がだいぶ異なる機能と期待を簡単解説!そこから見えてきたのは、意外なところで苦しむグーグルテレビの姿だった!?

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(絵/河合寛)

【機種】
■ロジテックは撤退、ソニーはどうする?
 現在発売されているグーグルテレビは3種類。ソニーによるテレビ画面と一体化した「Sony Internet TV」とブルーレイプレイヤー内蔵型セットトップボックス(以下、STB)の「Sony Internet TV Blu-ray Disc Player」と、ロジテック社のSTB「Logitech Revue」だ。本文でも触れた通り、ロジテック社はこれ以上の開発を行わないと発表済み。なお、どれも日本では未発売ゆえ、今のところ購入する場合は代行業者かAmazon.comで個人輸入をするほかナシ。

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グーグルテレビの功罪【1】

グーグルテレビが切り開けなかったテレビギョーカイの"未来像"と"閉鎖性"とは?

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──2010年に米国で発売され、家電業界を特に賑わせたグーグルテレビ。日本では未発売だが、果たしてこれが上陸してきた時、日本のテレビ業界とその周辺の力関係はどう変化するのか? キー局、家電メーカー、中央官庁それぞれを軸に、話題が先行するスマートテレビが与える影響を見通す。

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『スマートテレビで何が変わるか』(翔泳
社)。

テレビ業界の新潮流といえば、グーグルテレビに代表される「ネットとテレビの本格的な融合」たるスマートテレビが挙げられるだろう。日本でも、ひかりテレビやアクトビラのような、ネット回線を使ったコンテンツ配信サービスは以前から存在していたが、グーグルテレビの目指すところはその比ではない融合ぶりだ。スマートフォンなどでおなじみのAndroid OSを搭載し、テレビ番組、ウェブサイト、アプリにまたがる横断検索機能を持つ。ウェブブラウザとテレビ画面が同時に表示でき、OSのバージョンアップももちろん可能――。日本では未発売だが、2010年5月にグーグルが計画を発表し、同年10月には鳴り物入りでアメリカにて機体が発売された【ボックス内参照】。これをきっかけに、スマートテレビをめぐる議論がいよいよ日本でも盛り上がることとなった。

 しかし実のところ、グーグルテレビは発売から1年たった今に至るまで、売り上げが伸びていない。今年11月には、セットトップボックスを販売していたロジテックが製品開発の中止を発表。同社はこの事業で1億ドル以上の営業赤字を出した。グーグル自体の本事業における収益が約5億ドルということから、残るソニー製グーグルテレビやセットトップボックスも売れ行きははかばかしくないと推測できる。話題が先行しすぎたのか、「スマートテレビの時代が始まった!」と盛り上がるにはいささか微妙な状況だ。テクニカルライターで、インターネットユーザー協会代表の小寺信良氏はこう語る。

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年末年始特番の傾向と凋落

TBSのお正月特番に異常事態! "視聴率ドーピング"と化した年末年始特番がテレビを殺す?

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今年のテレビスター・芦田愛菜ちゃん。
年末年始の特番ハシゴにも要注目。

──年末年始になると、テレビでは一年の総決算とばかりに数多くの特番が放映される。だが、空前のメディア不況や東日本大震災の影響により、今年に限っては、どうやら勝手が違うようだ。軽率な番組が跋扈するその裏の、局員や番組制作会社の苦悩を見ていこう。

 ここ数年、「つまらなくなった」と言われるテレビ番組。ビジネス面も含めた地盤沈下が叫ばれて久しいが、それでもなお家庭における"娯楽の王様"であることに変わりはない。そんな中、在宅率が高くなる年末年始は、テレビにとって存在感をアピールできる絶好の機会。一部流動的な部分はあるものの、ここにきてようやく特番のラインナップが出揃ってきた。

 注目は、12月31日の大みそか。裏番組に『NHK紅白歌合戦』というオバケ番組が鎮座しているため、民放各局も高視聴率を期待しているわけではないが、それでも民放にとってはプライドをかけた一日になる。

「一種のお祭りですが、だからこそ世間の注目度は段違いに高いため、視聴率民放トップの座は是が非でも取りたいところ。翌年度のスポンサーへのアピールにも、大きく影響してきますからね」(民放編成局員)

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粗製乱造のトーク番組なんかいらない【2】

タブー破りのニコニコ動画が放つ──同和問題やパチンコの闇もOK! 「ニコ論壇」の世界

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──テレビに代わる新しいメディアとして注目されている「ニコニコ動画」。その中でも『ニコニコ生放送』では、トーク番組を中心に、既存のメディアでは決して触れられないような話題を扱っている。そんなタブー破りのニコニコ動画関係者に、トーク番組について聞いた。

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ノンフィクション作家の上原善広氏が登場した『ニコ生
ノンフィクション論』。

 いまや、入会者数は2360万人、有料会員数は138万人にも上るニコニコ動画。そのニコニコ動画が自ら配信しているのが、「ニコニコ生放送」の公式生放送だ。その放送ラインナップを見ていると、会見、アニメ、映画、スポーツなどのほかに、多くのトーク番組が放送されている。

「『ギャラ以外にあまりお金をかけない』という制作上の事情と共に、番組を制作するというよりは、さまざまなテーマについて登場するゲストのみならず、見ているユーザーも共に語り合うための場を提供するのが『ニコニコ生放送』だと考えている」と、ニコニコ生放送ディレクターの助田徹臣氏は語るが、地上波のトーク番組をどう見ているのだろうか?

「いわゆるMCがいて、ゲストに事前アンケートを取って、放送作家が書いたようなトーク番組は確かに面白いですが、新鮮味がない。視聴者も、もうそのからくりに気がついて、飽きはじめているのではないでしょうか。日テレの『O』あたりは、その代表のように感じます。あとは、キー局よりもむしろ地方局に参考になる番組があって、放送禁止用語を連発するTOKYO MXの『G』とか、保守がかったスタンスで一貫している読売テレビの『T』などは、注目しています」

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連載
マル激 TALK ON DEMAND
神保哲生×宮台真司の
マル激 TALK ON DEMAND
『ゲストと共に“ワンテーマ”を掘下げるネット発の時事鼎談。』

宇野常寛の批評
宇野常寛の
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『さらば、既得権益はびこるレッドオーシャン化した批評界!』

未来からのシナン-目指せ!
田中圭一の
未来からのシナン
『現代のビジネスマンたちの悩みを解決する、超SFマンガ。』


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