映画でわかるアメリカがわかる
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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第3回

下っ端から麻薬王に上り詰めた伝説の男

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【今月の映画】

『アメリカン・ギャングスター』
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舞台は、1970年代初期のNY。ハーレムを仕切るギャングの運転手だったフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)だったが、麻薬ビジネスの成功を機に、一躍巨万の富を手に入れる。そんな、マフィアも一目置く存在となった"麻薬王"に疑惑の目を向けたのが、腐敗する警察組織の中で一人戦う、刑事リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)だった......。
監督/リドリー・スコット 出演/デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウほか 配給/東宝東和 日本では、2008年お正月第2弾、日劇1ほか全国ロードショー

刑事リッチー・ロバーツ 「私の捜査によると、フランク・ルーカスはマフィア以上の存在です」

地方検事 「どのファミリーだ?」

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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第2回

帰国直後の米兵が謎の死を遂げた理由

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【今月の映画】

『エラの谷(仮題、In The Valley of Elah)』
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ある日、元軍人警官のハンク(トミー・リー・ジョーンズ)は、イラクから帰国したばかりのアメリカ兵である息子が、軍隊から脱走したと聞かされる。息子を探し出すべく、地元警察の女刑事サンダース(シャーリーズ・セロン)の手を借りて調査を進めたところ、父の知らない息子の"心の闇"が明らかになって......。
製作・監督・脚本/ポール・ハギス 出演/トミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロン、スーザン・サランドンほか 配給/ムービーアイ
日本では、2008年全国拡大ロードショー

 03年7月、イラク占領に参加したアメリカ兵リチャード・デイヴィスが無事に祖国に帰ってきたが、2日後に行方不明になった。ミズーリの自宅で待つ両親の元にも帰らなかった。軍はリチャードをAWOL、つまり脱走兵扱いした。しかし、彼の父親は元MP(憲兵)で、「わしの息子が脱走するはずがない」と、独自に息子探しを始めた。

 この事件を基にした映画『エラの谷』が、アメリカで公開された。『ミリオンダラー・ベイビー』『クラッシュ』『父親たちの星条旗』でアカデミー賞の常連となった脚本家兼映画監督ポール・ハギスの新作で、父親役はトミー・リー・ジョーンズだ。

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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第1回

放送禁止用語の王様「FUCK」って何者ダ!?

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【今月の映画】

『FUCK』
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言論の自由への規制が厳しくなったブッシュ政権下で、言語学者や保守派の議員、映画監督らへのインタビュー、さらにはニュース映像などのフッテージを通じて、ド真面目に"FUCK"について考察した問題作。町山氏は、日本語の字幕監修を担当。

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監督/スティーヴ・アンダーソン(写真右) アニメーション/ビル・プリンプトン インタビュー出演/アラニス・モリセット、ケヴィン・スミス、ハンター・S・トンプソン、チャックDほか 配給・宣伝/ムヴィオラ 11月10日より、シアターN渋谷にてロードショー


『FUCK(ファック)』。

 それがこのドキュメンタリー映画のタイトルであり、テーマだ。

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“超”現代哲学講座
哲学者・萱野稔人の
“超”現代哲学講座
『国家、権力、そして暴力とは何か?知的実践による解説。』

ITインサイドレポート
佐々木俊尚の
ITインサイドレポート
『激変するITビジネスとカルチャーの深層を鋭く抉る!』

未来からのシナン-目指せ!
田中圭一の
未来からのシナン
『現代のビジネスマンたちの悩みを解決する、超SFマンガ。』


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