ITインサイドレポート
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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第6回

プライバシー侵害?便利ツール?賛否両論のグーグル「ストリートビュー」

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──8月5日、日本でもサービスが開始されたグーグル社による「ストリートビュー」。すでにサービスが始まっているアメリカではプライバシーと人権侵害で訴訟沙汰に発展しているほか、ヨーロッパでも議論を呼んでいるが、我が国の場合は──。

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「まさか!」と思うようなものも撮影されてしま
うことがあるストリートビュー。こんな車を見た
ら、あなたもご注意を!?

 この8月から、グーグルが日本でもスタートさせた新サービス「ストリートビュー」が、大変な話題となっている。地図上の指定地点からのパノラマ写真を閲覧できるこのサービス、マスコミも大々的に取り上げ、「おもしろいサービスだ」「将来の可能性を感じる」と称賛する声がある一方で、「気持ち悪い」「プライバシー侵害だ」といった批判も少なくない。

 こうした批判の声は、ブログの世界でも大きくなっている。たとえばセキュリティの専門家として著名な高木浩光さんは、自身のブログ『高木浩光@自宅の日記』で、ストリートビューの撮影位置が地面から約2・5メートルの高さであり、このためブロック塀や生け垣越しに家の中が丸見えになってしまっているケースが多数出ていると指摘し、グーグルを強く批判している。

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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第5回

爆発したマスコミへの批判と反感 毎日新聞「変態ニュース事件」の"脅威"

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普段ネットを見ない人々の中には、このネット
上の大ニュースを知らない人が多かったのも
象徴的だった。

──ネットから火がつき、大騒動へと発展した毎日新聞英語サイトにおける"変態"ニュース事件。だが、そこで真に問われているのは、問題となった低俗記事そのものではない。既存メディアの驕りと怠慢が引き起こした事件の深層とは──。

 毎日新聞社の海外向け英語サイト「毎日デイリーニューズ」が、「ファストフードで女子高生が性的狂乱状態」「息子の成績を上げるために、勉強前に性的な関係を持つ母親がいる」といった低俗な記事を長年にわたって大量に配信していた問題は、2ちゃんねるをはじめとするネット世界において、驚くほどの反発を招いた。


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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第4回

iPhoneついに発売されるも"ガラパゴス"日本では前途多難か!?

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 満を持して日本市場に投入されたアップルのiPhone。案の定、メディアはお祭り騒ぎの様相だが、独自の進化を遂げた日本のケータイ市場において、アメリカのようなセンセーションを巻き起こせるのか? どうも、そこには数々の疑問符が付くようで......。

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独自のケータイ文化を育んできたニッポンに
上陸したiPhone。特殊な市場に根付くことは
できるのか?

 この雑誌が発売される頃には、日本国内でもアップルの携帯電話「iPhone」がすでに出回っているだろう。この魅力的な製品が日本で発売されるのを待ち焦がれていた人はきわめて多く、IT業界でも「間違いなく来る! iPhone旋風」「iPhoneは、なぜそれほどまでに革命的なのか」「いよいよ発売!」といった記事が氾濫している。アップルのiPhoneやノキア、サムスンなどの携帯電話が市場を制覇する世界の趨勢から完全に取り残され、まったく違う進化を遂げてしまった日本の閉鎖的な携帯電話の世界にとって、iPhoneの襲来は黒船となるだろうというのが、多くの識者たちの見方だ。

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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第3回

民放テレビの崩壊を予感させるNHKによる「インターネット進出宣言」

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──メディアが多様化し、ユーザーの嗜好も細分化される中、マスメディアの代表格である地上波テレビは大きな変化を求められている。そんな状況下で、まず動いたのはNHKだった。いち早く、ネットへの本格進出を標榜したNHKの狙い、そして、テレビ界への影響とは?

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宮崎あおいちゃんの初々しい篤姫姿も、永
遠にネットにアーカイブされることに !? 

 とうとうNHKが動き始めた。インターネットへの番組配信を本格化させようとしているのである。

 同局で仕事をしているフリーランスのディレクターが語る。

「昨年末の放送法改正で、枷が外れたんです。今年3月に総合とBS1で相次いで放映した放送記念日の特別番組は、『これからNHKはネットに出て行くぞ』ということを大声で宣言したようなものです」

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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第2回

決して「幸せな結末」は訪れないマイクロソフトのヤフー買収劇

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──このところ業界関係者のみならず、ネットユーザーの耳目を集めてきた、巨人が巨人を飲み込もうという、2大IT企業をめぐる買収劇。この裏には、長きにわたり、コンピュータ業界の覇権を握ってきたマイクロソフトの焦りがあった──。

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新たなサービスの概念を次々と取り入れるア
マゾン。市場急拡大の原動力となっている。

 マイクロソフトとヤフーの買収騒動が、波紋を投げかけている。

 とりあえず経緯を振り返っておこう。マイクロソフトが1株31ドル、計446億ドル(約4兆8000億円)という巨額の買収提案をヤフーに行ったのは、今年2月1日のことだ。だがヤフー経営陣は、この買収金額について「ヤフーのブランド価値や成長性を過小評価している」と提案を拒否。その後、グーグルやルパート・マードック氏のニューズコーポレーションがヤフー支援を表明したり、さらにはAOLとの合併が取りざたされたりと、ネット業界全体を巻き込んだ騒動に発展した。最終的にマイクロソフトは5月3日、ヤフー買収提案を撤回して騒ぎは収まったように見えるが、しかしこれによってすべての問題が集結したかと言えば、そうとも言えない。ヤフーの株価は低迷したままだし、マイクロソフトの今後の戦略も現状では不透明なままだからだ。

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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第1回

社食タダ!でも社員の反発を招く楽天・三木谷社長のイタい"ズレ"

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──メディア事業の不振やクレジット事業の大失敗で、07年12月期の営業利益が前期比99・6%も落ち込んだことを発表したばかりの楽天。昨年夏には、"お洒落で豪華な新オフィスビル"への移転を大々的に発表したが......。

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ヒルズから事実上撤退するも、急激に変わっ
たオフィス環境に社員も戸惑いと不満を隠せ
ない。タダ飯くらいで納得できるか!?

 楽天が迷走している。その原因が、三木谷浩史社長兼会長のリーダーシップにあるのは明らかだ。

 いま起きているのは、社員の精神的な離反だ。理由は2つある。ひどいオフィス環境と、外部の人間ばかりを重用する人事政策だ。

 同社は昨年7月、六本木ヒルズ森タワーから品川区東品川にある「楽天タワー」に移転した。りんかい線品川シーサイド駅の近くにある23階建てビルを一棟丸ごと借り受け、そこに大半の部署を入居させたのである。ヒルズの高い家賃をカットすることが狙いだ。


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マル激 TALK ON DEMAND
神保哲生×宮台真司の
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『ゲストと共に“ワンテーマ”を掘下げるネット発の時事鼎談。』

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