ITインサイドレポート
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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第36回

震災報道 で浮き彫りになったソーシャル時代のジャーナリズム

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──激変するITビジネス&カルチャーの深層を抉る!

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決定的瞬間でなくとも広がりは生み出せる──災
害は報道の形を問い直す。

 3月11日に発生した東日本大震災は、私たちの生活をガラリと変えてしまった。この影響は一時的なものでなく、社会のあり方を問い直す機になるはずだ。そこでは、メディアもまた例外ではない。今回は、ソーシャルメディア時代のジャーナリズムを考える。

 3月に発生した東日本大震災に際して、ワイドショーの震災報道はあまりにも画一的だ。被災地は広範囲にわたり、孤立した避難所もあちこちにまだ多く存在している。そうした状況は、現地に入っているボランティア団体などに取材すればすぐにわかるはずだが、多くのマスコミは気仙沼や陸前高田など、津波の被害が甚大で「絵」になりやすい「有名被災地」に取材陣を集中させてしまい、見た目の被害がはっきりしない茨城県や千葉県などは、ほとんど放置されてしまっている。
 
 そして被災地での報道も、実に扇情的だ。例えば27日の朝には、日本テレビ系の『The サンデーNEXT』で、岩手県大船渡市立大船渡中学校の卒業式が報じられた。死者・行方不明者が400人を超える同市で、大船渡中の生徒・教職員たちは全員が無事だったという。そして106人の卒業生に卒業証書が手渡された。卒業式が終わり、卒業生たちはその足で学校内の体育館の避難所へ。そして全員で「ふるさと」などを被災者たちのために合唱した。大きな打撃を受けた街を思い、みな涙を流す光景が撮影され、放送される。

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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第35回

ソーシャルメディアを生かしきるキュレーションってなんだ!?

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──激変するITビジネス&カルチャーの深層を抉る!

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ソーシャルメディア社会では、多くの情報を見極め
る"目利き"の存在が鍵を握る。

 今、「ソーシャルメディア」が勃興期を迎え、花盛りとなっている。ツイッターやフェイスブックに代表されるこの情報流通形態は、とにかく流れてくる情報の多さが特徴のひとつ。これをさばくために欠かせない"キュレーター"の存在について考察する。

 先頃、『キュレーションの時代』 (ちくま新書)という本を上梓した。マスメディアによる情報流通という形態が徐々に衰退に向かって、その代わりにツイッターやフェイスブック、さまざまなクチコミサイトなどのソーシャルメディアを媒介にした情報流通がこれからは主流になっていく。そういう時代においては、無数の情報の中から「どの情報が良い情報なのか?」という選別をしてくれる目利きの人が重要になる。そしてソーシャルメディア上ではそのような目利きの人=キュレーターがあなたの前に無数に立ち現れてくる、というような未来図を描いた。

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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第34回

まだまだグローバル化は遠い!? 日本企業のアウトソースへの障害

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──激変するITビジネス&カルチャーの深層を抉る!

 もはや当たり前のように使われる言葉となった「アウトソーシング」。だが日本企業においては、いまだに進んでいないところが大半だ。海外市場で勝つために欠くことができない手法を、なぜ積極的に取り入れないのか? 背景には企業のIT化のいびつさがあった──。

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どこが最初に崩壊するかのチキンレース!?  グローバ
ル化の波はもう足元まで。

 BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)というビジネス手法がある。簡単にいえば、それまで会社の中で行っていた業務をどんどん外部に出してしまうこと。アメリカの産業界ではこのBPOがものすごい勢いで進んでいて、これが結果として中国やインドなどの新興IT国の大きな収入源のひとつとなっている。

 どういうことだろうか。わかりやすい例でいえば、パソコンメーカーは従来はサポートセンターを自社で持っていた。この社内サポートセンターを廃止し、外部に出してしまう。同じ国内だと人件費がかかるから、インドやフィリピンなど英語が使えて、しかも人件費が安価な国の企業に外注に出してしまうわけだ。

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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第33回

映画『ソーシャル・ネットワーク』に見るソーシャルメディアの本質

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──激変するITビジネス&カルチャーの深層を抉る!

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リアルとバーチャルが互いを補完し合う
とき、ザッカーバーグは完全体となった......!?

──世界最大のSNSフェイスブック。創始者であるマーク・ザッカーバーグを中心に、その創業にまつわるエピソードを映画化した『ソーシャルネットワーク』が公開中だ。ナードでギークな26歳の億万長者が生まれたのは、彼が非コミュだったからだった!?

 本誌が発売される頃には、アメリカ映画『ソーシャル・ネットワーク』が公開されているはずだ。世界最大のSNSであるフェイスブックの黎明期を題材にしたデヴィッド・フィンチャー監督の作品である。『セブン』や『ファイト クラブ』『ゲーム』など、奇妙奇天烈な後味を残す映画ばかりを撮っている監督だ。この『ソーシャル・ネットワーク』も一筋縄ではいかない内容になっている。これはフェイスブックの創業者であるマーク・ザッカーバーグをはじめ、ナップスターの創業者ショーン・パーカーなど全員が実名で出てきて、しかも彼らがみんな「人でなし」として描かれるという、恐ろしい暴露映画なのである。

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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第32回

尖閣ビデオとウィキリークスが突きつけた メディアの真価への問い

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各国政府で、ウィキリークスへの敵視が始
まっている。だが一度動き出した潮流は止
められない。人の口に戸は立てられず、と
はこのことか?

──「sengoku38」を名乗る人物によってユーチューブに動画がアップされ、一夜にして日本中が大騒ぎになった「尖閣ビデオ」問題。結局、漏洩を行った海上保安官は逮捕見送りとなったが、この事件が最も深い爪痕を残したのは、ジャーナリズムの領域だった!?

「尖閣ビデオ」の漏洩問題はメディアとネットの関係を考える上で、さまざまな問題を提起している。ネットの論壇では「そもそもあのビデオを国家機密とするのには問題があったのではないか」「最初から公開しなかった政府が悪い」「国民の知る権利に沿っていえば、海保職員を責めるべきではない」といった意見が多い。しかしマスメディアのとらえ方はどちらかというと、ビデオを漏洩させた海上保安官に批判的で、例えば毎日新聞は社説で「統治能力の欠如を憂う」「責任の所在を明らかにしなければならない」とぶち上げている。また朝日新聞も「これまでの捜査で驚かされたのは海上保安庁の情報管理のお粗末さだ」「データを扱う体制と意識の見直しはもちろん、管理業務にかかわる者の責任も厳しく問われよう」と非難している。

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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第31回

ソーシャルメディアがお膳立てしたフラッシュマーケティングの隆盛

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「いいね!」でつなごう、共同購入の輪っ!
......は、これ以上日本でも拡大するか?

「グルーポン」に代表されるようなウェブ上の共同購入サービス、"フラッシュマーケティング"が日本でも加速中だ。実は90年代から存在していたこれらに今火がついたのには、ツイッターやフェースブックなどソーシャルメディアの普及があってこそのものだという。

 ここ最近、「フラッシュマーケティング」と呼ばれるウェブのサービスがものすごい勢いで盛り上がっている。これはグループバイイング(共同購入)とかソーシャルコマースとも呼ばれていて、アメリカのグルーポン(Groupon)が代表的だ。人数が集まれば安価に商品を購入でき、その人数をネット上で集めてみんなで盛り上がろうというものである。

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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第30回

ビル・ゲイツも予見する、 オープンエデュケーション化 が今アツい!

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日本の小学生が、海外の質の高い教育を、日本に
いながら受けられるようになる日が来るのかも。

 アメリカで最近注目を集めているウェブサイト「カーンアカデミー」。30過ぎの元ファンドマネージャーが自分で作成した授業ビデオを無料公開するこのサイトが、世界の"教育"を変える可能性を持っているという──。

「カーンアカデミー」というウェブサイトが、今アメリカの教育界で非常に注目を集めている。

 これはサルマン・カーンというインド系アメリカ人の男性が、自分で作成した授業のビデオを無料で公開しているサイトだ。そしてこの授業内容が、ものすごい反響を呼んでいる。カーンアカデミーで過去に公開されたビデオは1600本以上もあり、1日の平均視聴回数は驚くべきことに今や7万回。これはハーバードとスタンフォードの学生を合わせた数の倍近くもある。

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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第29回

ツイッターひとつ活用できないダメダメ企業続出の理由

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情報の集中豪雨を浴びたっていいことナシ! そ
れよりじっくりと話をするほうがよっぽど大事です。

 せっかく公式にツイッターアカウントを取ったものの、活用できていない企業が大量発生している。彼らがソーシャルメディアを使いこなせないのはなぜなのか? 今後企業が目指すべき広報活動のあり方とは、どんな形態なのか? 情報流通の未来を探った。

 ツイッターの使い方が、まったくダメな企業が多すぎる。せっかく公式アカウントを取得してマーケティングに利用しようというのなら、どうしてもっときちんと戦術を立てられないのか。
 
 ダメな使い方というのはどういうことかというと、たとえばこういう使い方だ。


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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第28回

UNICODEがもたらしたタイムマシン経営後のビジネス手法

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崩壊した"タイムマシン"の回りから、何が
生まれて残ってゆくのか、これからが見
極め時か

 日本のウェブ業界は長年、アメリカで流行のウェブサービスを「輸入」することで成長してきた。だが、今や事情は変わり、アメリカ発のサービスがそのまま日本で優位に立つ事態が起こり始めている。その中で生き残るには、どのような手段を講じるべきなのか?

 しばらく前、「アメーバブログ」を運営するサイバーエージェントが「Amebaなう」というサービスをスタートさせた。140文字の投稿ができるツイッターそっくりのサービスで、名前までツイッターでの流行語「なう」からもらっていた。このサービスのスタート直後、同社のAmebaなう担当の女性は、ニュースサイトCNETの取材にこう話している。

「サービス名が話題になるとは思ってなかったので、少し前に『Amebaなうが出るぞ』ってニュースが出たとき、社長が『ちょっと、名前、あれで大丈夫かな?』と言ってました(笑)。『もうやりましょ!』みたいな感じで進みましたけどね。

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佐々木俊尚の「ITインサイド・レポート」 第27回

ソーシャルメディアとライフログを新局面に導く"チェックイン"

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「I'm at 三途の川」なんてツイートがTLに
流れてくる日も遠くないのかもしれません。

「フォースクエア」など、ツイッター連動のロケーション通知サービスが、人気を獲得し始めている。アメリカで生まれたこのサービスの最大の特徴は、「チェックイン」と呼ばれる機能。この機能がソーシャルメディアとライフログビジネスにもたらす影響を考察する。

 今、「チェックイン」という言葉がものすごい盛り上がりを見せている。チェックインというと普通はホテルの宿泊手続きや、飛行機の搭乗手続きのことを指して言う。でもソーシャルメディアの世界では、こういう意味だ──今自分がこの場所にいますよ、と世界に向かって叫ぶこと。「チェックイン」を最初に始めたのは、フォースクエア(foursquare)やゴワラ(Gowalla)といったアメリカのウェブベンチャーだ。こうした「ロケーション通知」と呼ばれるサービスは最近日本でも人気が高まってきているが、どういうものかといえば、「自分の居場所を友人たちに発信し、そこに関するさまざまな情報をみんなで共有する」というソーシャルメディアである。

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マル激 TALK ON DEMAND
神保哲生×宮台真司の
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『ゲストと共に“ワンテーマ”を掘下げるネット発の時事鼎談。』

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哲学者・萱野稔人の
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『国家、権力、そして暴力とは何か?知的実践による解説。』


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