顔とアナルを駆使して“立身出世”!――井伊直政は家康の“愛人”だった?男色が武士の出世を左右したワケ
―― 古くは『日本書紀』にも記述が残され、日本の性文化を語る上で避けては通れないセックス事情といえば、「男色」だろう。ここでは「衆道」と呼ばれる武士の男色をひも解きながら、ただの情愛、性欲だけではなく、若き...
―― 古くは『日本書紀』にも記述が残され、日本の性文化を語る上で避けては通れないセックス事情といえば、「男色」だろう。ここでは「衆道」と呼ばれる武士の男色をひも解きながら、ただの情愛、性欲だけではなく、若き...
―― 衆道に限らず、それぞれの時代に残されている男色に関する記述をひも解きながら、その扱いの変化を追っていこう。
―― 前々記事「顔とアナルを駆使して“立身出世”!――井伊直政は家康の“愛人”だった?男色が武士の出世を左右したワケ」の中でも紹介した、江戸期の人気作家・井原西鶴の浮世草子『男色大鑑』。昨年BLコミカライズ...
―― 日本では古くから幽霊とセックスする──色情霊との性体験を綴った作品が多く残されている。それは必ずしも“フィクション”として語られるものだけではなく、現代まで“実体験”として語られているケースも少なくな...
―― 春画のなかでも幽霊が積極的に描かれるようになったのは、江戸後期のことです。その頃ちょうど、歌舞伎や文学界では大きな変革期が訪れており、スキャンダル性とグロテスクさ、ある種の生々しさを表現した作品が好ま...
―― 2015年、春画を主体とした日本初の展覧会「SHUNGA 春画展」が開催され、多くの観客が詰めかけたように、近年は春画が大ブームとなっている。そこで主に注目されているのは江戸時代の浮世絵のものだが、す...
―― 我が国のアカデミズムにおける受容が徐々に開始され、彼の国の世界的美術館で展覧会が成功裏に終わろうとも、この国の美術館は門戸を開かなかった。それはなぜなのか?
―― 近代化が一段落ついたとき、日本人はやっと浮世絵の芸術性に気がついた。しかし、春画はなおそこからも排除され続けた。春画が学問の場に浮上するには、平成の世を待たねばならなかったのである。
―― 明治維新の混乱期を切り抜けた日本は、1894(明治27)年の対清戦争、1904(明治37)年の対露戦争へと突入する。そのとき兵士の懐中には春画があったともいわれているのだ。
―― 西洋的な「風俗取り締まり」を企図する明治新政府は、矢継ぎ早に法令を発布していく。その流れのなかで春画も取り締まりの対象となり、商品としての魅力を急速に失っていった。
―― 時代は幕末。ビジネス規模の巨大さを背景に隆盛を誇った春画も、時代の混乱期を迎え、衰退の一途をたどる。明治を迎える前に、すでに春画は“廃れ”つつあった。
―― 「江戸時代の日本の豊かな性愛文化」の象徴――。そのような文脈で語られ、大きなブームを巻き起こしている春画。しかし明治以降の歴史を眺めてみれば、むしろ愚劣低俗なものとされ弾圧されてきたというほうが正しい...
―― こちらの記事では、“自由闊達な性表現のひとつ”として獣姦春画を見てきたが、精神医学の世界では、獣姦はやはり、「性的倒錯に診断される」ようで……
―― 明治以降、“露骨で卑猥なもの”として公には拒絶されてきた春画だが、そこには日本文化における性に対する特色が数多く込められている。今回、春画が提示する数ある性問題の中から、動物と人との交わりを描いた”獣...
―― 江戸の春画では、女の乳房が性的な対象として描かれることは少ない。そんななか、上図のような春画もある。