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第1特集
「ガンダム」シリーズの売上高は過去最高を記録!

『GQuuuuuuX』熱狂の裏側 「ガンダム」のIP新戦略

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今年1月に公開された映画『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が興収30億円を突破するなど、近年のガンダム人気再燃が著しい。
約50年にわたる「ガンダム」シリーズはなぜ今なお熱狂を呼び続けるのか? 世界的な展開を狙うIP戦略の強みを探っていく。

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初代放送から46年目を迎えた「ガンダム」シリーズの勢いが止まらない。同シリーズを手がけるバンダイナムコホールディングス(以下、バンナム)は2023年度に売上高1兆502億円を記録。バンナムが初めて売上高1兆円を突破した推進力として、「ガンダム」シリーズの名が挙げられている。22〜23年にT
V放送された『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が、多くの新規ファンを獲得。約20年ぶりの「SEEDシリーズ」最新作として24年に公開された映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は興行収入50億円を超え、この数字は「ガンダム」シリーズの歴代最高興行収入となったことも記憶に新しい。

24年10月には、Netflixが世界独占配信でフル3DCG作品『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』を公開。今年2月、『ゴジラvsコング』といったモンスター・バースや『名探偵ピカチュウ』などを手がけたアメリカの映画会社Legendary Picturesとタッグを組む形で、「ガンダム」シリーズ初のハリウッド実写映画の製作も発表された。

【近年のガンダム展開】
TVアニメにマンガ、映像作品にゲームやホビー展開など、あまりにも膨大すぎるガンダムコンテンツ。中でも注目の展開を勝手にピックアップ!

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①「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」
まさかのカラー共同制作
24年末に突如発表された、ガンダムの新作TVシリーズ。監督は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズや『フリクリ』などで知られる鶴巻和哉氏が務める。今年1月に先行劇場版が公開されると、初代『機動戦士ガンダム』のif世界ということで話題を呼びヒットを飛ばした。シリーズ構成・脚本は榎戸洋司氏が担当するも、一部パートの脚本や画コンテなどに庵野氏も参加。日本テレビ系列では初となるガンダムTVシリーズとしても注目が集まる。

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②ガンプラ
人気再燃で転売ヤーも増殖
ガンダムを代表する玩具であるプラモデル。1980年代にガンプラブームを巻き起こし、経済産業省の「工業統計調査」によれば、プラモデル出荷額は89年に約475億円に達した後、減少傾向に。その後、23年には約397億円(総務省「経済構造実態調査」)にまで回復し、コロナ禍の影響でファンも拡大し、今なおガンプラがプラモデル人気を牽引している。あまりの人気ぶりに玩具店や家電量販店での争奪戦が起こる事態も。また、ガンプラを扱う総合施設ガンダムベースは東京・福岡をはじめ、中国、台湾、タイ、韓国でも展開。

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③「ガンダム」マンガ
小学館や集英社でも連載
「ガンダム」マンガといえば、01年に創刊された角川書店(現・KADOKAWA)のガンダムシリーズ専門雑誌「ガンダムエース」を思い浮かべる向きも多いだろう。創刊連載である安彦良和氏による『機動戦士ガンダム THE ORI
GIN』はアニメ化もされた。一方で、12年からは小学館の「ビッグコミックスペリオール」で『機動戦士ガンダム サンダーボルト』が始まり、こちらもアニメ化。22年からはヒーローズ運営の「コミプレ」や集英社の「グランドジャンプむちゃ」でも「ガンダム」マンガの連載が始まっている。

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④ガンダム カードゲーム
過熱するTCG市場に参戦
一般社団法人 日本玩具協会2023年度の調査によれば、カードゲーム・TCGの市場規模は前年度比118.1%となる2774億円にまで伸長。「ポケモンカードゲーム」をはじめ、バンナムの「ONE PIECEカードゲーム」などが好調で、ここ数年のTCG市場はこれまでにないブームを巻き起こしている。ガンダムのTCGは99年の「GUNDAM WAR」が人気を博したが、2017年に後継シリーズの商品展開を終了していた。満を持して、今年7月より新作TCG「ガンダムカードゲーム」を日本語版、英語版、簡体字版の3言語で同時発売する。

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『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』 公式サイトより

⑤海外映像施策
ハリウッド映画化にVRコンテンツ
今年2月、ガンダムの実写映画がハリウッド製作で進んでいることが発表された。本作の製作に合わせて、4月には北米法人バンダイナムコフィルムワークスアメリカが設立される。ほかにも、24年には、サンライズとSAFEHOUSEの制作によるNetflixのオリジナルフルCGアニメ『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』世界配信、バンダイナムコフィルムワークスとフランスのVR制作会社「Atlas V」の共同制作によるVR映像作品『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』が発売されるなど、グローバル展開を加速させている。

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「GUDA ガンダムを活用した社会貢献プロジェクト。」公式サイトより

⑥地方町おこし・その他
ガンダム渦中の万博にも立つ!!
ガンダムほどの巨大IPにもなると商業展開だけでなく、公共の施策に駆り出されることも。「ガンダムマンホールプロジェクト」では、20を超える地方自治体で、ガンダム関連のデザインを施したマンホールぶたが設置されている。また、ガンダムを活用した社会貢献プロジェクト「GUDA」として、オープンイノベーションプログラムやサステナブル活動「ガンプラリサイクルプロジェクト」を展開。公共的な施策ではないが、今年4月から開催される「大阪・関西万博」で、バンナムの民間パビリオンとして「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」が出展される。

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