――スワイプしてもスワイプしてもノンストップ「Swag」。海を越えてアジア諸国でもバズを作り上げるラッパーの素顔
(写真/井上琢也)
川崎出身、川崎在住のラッパー・Miyauchi。昨年「Swag」が中国を中心にアジア圏でバイラルヒットし、日本でもチャートを急上昇。逆輸入的な形で国内でも一気に知名度を上げた。無名だった彼は、どのようにキャリアを築いたのか。バックグラウンドを紐解いていくと、自身とも周囲にも、そして音楽にも素直に向き合う姿があった。
──ラップはいつ始めたんですか?
「中学生のときに『高校生RAP選手権』が流行って、周りの友達と休み時間にサイファーをやり始めたんですよね。BAD HOPのT-PablowさんやYZERRさんの出身校に通っていたこともあって、かなり盛り上がってました」
──作品を発表し始めたのは2023年。その間はラップされてたんですか?
「高校に入ってからBAD HOPやKOHH(千葉雄喜)とかは聴いていたんですけど、自分がラップすることから離れていったんです。19歳くらいのときに友達のSunnyに『一緒にヒップホップをやらないか?』と誘われ、彼の曲の客演で初めてライブに出演しました。溝の口の小さなライブハウスだったんですけど、お立ち台に立った瞬間『あ、これだ!』って感じて。もうスポットライト症候群です」
──ラップのスタイルにBAD HOPは影響していますか?