――クリエイティブを学び取れ! 気鋭のDTM女子による音楽道場破り
(写真/河本 悠貴)
[今月のゲスト]
Ashley(アシュリー)
1999年生まれ。アメリカ人の父と日本とアメリカのハーフの母を両親に持ち、小学4年生まで宗教団体の施設内で育つ。脱会後はSNSを中心に活動を開始し、2023年に1st EP『DRAFT ONE』をリリース。大型フェスにも出演する国内R&Bシーンを揺るがす台風の目。
X〈@ashley4official〉
Instagram〈ashley114_official〉
突然ですが、私と同じ誕生日7月2日生まれの男の子と一緒に住むことになりました。……スコティッシュフォールドの! というわけで、毎日がかわいくて仕方ない同居にゃんこの名前は〈アビー〉といいます(縞模様が横断歩道みたいなので、ビートルズよろしくよりアビーってます)。
私の近況報告からになってしまいましたが、今月は国内R&Bシーンで活躍されているシンガー、Ashleyさんにお越しいただきました。力強い歌声とは裏腹に、繊細な一面も覗かせる素敵な制作話をお届けしたいと思います。
AmamiyaMaako(以下、M) これまでメディアに掲載されたインタビューを読んでいて、めっちゃ興味を持ったことを聞いていきたいと思うんですが、そもそも小さい頃は〝娯楽〟がダメだったとか……?
Ashley(以下、A) 私はLA発祥の宗教団体に家族で入っていて、「布教するために自分たちで音楽を作る・歌う」ことは許されていたんですけど、外の音楽を聴くことはNGだったんです。もうその宗教自体はないんですけど、当時は日本支部もあって、小さい頃は海外と日本を転々としていました。
M 小学校4年生のときに団体から離れて、普通の学校に通われるんですよね。
A それまではずっと施設の中で暮らしていて、外の世界を知らなかったんです。もちろんYouTubeを見ることも、SNSにも触れたことがなかったんですけど、初めてテイラー・スウィフトを見たときに衝撃を受けて。
M そこで音楽に目覚めてギターを始める。
A (宗教団体で)歌っていたのが私のおばさんだったんですけど、めっちゃ歌がうまくてずっと真似てたんです。なので歌うことも好きだったので最初は弾き語りから始めました。
M 小学校に通うまでずっと英語で話していたそうですが、日本語はどうやって覚えていったんですか?