――映画『ぼくらのふしだら』で、元AKB48の田野優花と人気コスプレイヤーのかれしちゃんが過激シーンに挑戦。その心境のほどは?
新年早々、エロティックな衝撃作が公開される。人間が持つ深い業と、それに比例する性欲の強さを題材にした映画『ぼくらのふしだら』だ。大見武士の同名コミックを原作に、さまざまな映画や舞台で活躍する元AKB48の田野優花と、フェチ系コスプレイヤーとして人気のかれしちゃんが初共演。エロスとシュールさが交錯するファンタジー系ホラーとなっている。
『ぼくらのふしだら』原作/大見武士 監督/小林大介 出演/田野優花、かれしちゃん、植村颯太 ほか 配給/フルモテルモ PG12 1月3日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次公開©大見武士・少年画報社/映画『ぼくらのふしだら』製作委員会
田野「脚本を読ませてもらい、それから原作も読みました。覚悟がいる作品だなと思いましたね。中途半端な気持ちではできないし、やるからには小林大介監督の演出にしっかり応える自分でいようと決めました」
かれしちゃん「ぼくは原作が先でした。脚本を読ませていただき、原作への愛がしっかり込められていると感じました」
劣等感の塊のような女子高生の美菜実(田野優花)の前に、人間ならざる者・ササヤキ(かれしちゃん)が現れ、時間停止能力を与える。だが、その能力の代わりに、美菜実の肌には「性欲カウンター」が表示され、能力を使えば使うほど性欲が高まっていくことになる。
かれしちゃん「ぼくが演じたササヤキは人間ではないので、人間味を感じさせない、抑揚のないしゃべり方をするようにしました。小林監督に勧められて、初めて『ブラック・スワン』(10年)を観ました。人間のドス黒い内面を覗くのが、ササヤキは好きなんだなと思いました」
田野「私も同作を観るように言われました。人間の嫌な面を描きながらも、映像としては美しい作品なので、そういう部分は意識しました。恐れ多いのですが、ナタリー・ポートマンの演技を参考にさせていただきました(笑)」
映画の序盤から、美菜実とササヤキがキスを交わし、そのままベッドで戯れる官能シーンが用意されている。どんな気持ちで演じたのだろうか。