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AmamiyaMaakoの「スタジオはいります」【21】

【大比良瑞希】ひとりの可能性を信じ 新しい自分を見つける

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――クリエイティブを学び取れ! 気鋭のDTM女子による音楽道場破り

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(写真/河本 悠貴)

[今月のゲスト]

大比良瑞希
東京都生まれのシンガー・ソングライター。学生時代のバンド活動を経て、2015年のミニアルバム『LIP NOISE』でソロアーティスト活動を開始。コンスタントに作品をリリースし、数々のフェスへも出演。現在新作となるアルバムを絶賛制作中。
X〈@mimimizukin
Instagram〈mizuki_ohira

8月3日、無事ワンマンを成功させることができました。来場してくださったみなさん、ありがとうございました! というわけで、今月の連載は「はじめまして!」だったんですが、一方的に私だけがすごい知りまくっているシンガー・ソングライターの大比良瑞希さんにお越しいただきました。

AmamiyaMaako(以下、M) 大比良さんが音楽を始めたきっかけから教えてください。

大比良瑞希(以下、O) きっかけは中学時代に始めたバンドです。仲の良かった友達に「文化祭に出るためにバンドやろうよ、瑞希はギターね!」っと声をかけられて、「お、おう」みたいな感じでした(笑)。7人のガールズバンドで、当時は冷房もないお仕置き部屋のような空間で練習していました。高校受験があったり、ケンカも絶えなかったんですけど、音楽を作る面白さや団結する楽しさを体験できたと思います。

M もともと音楽が好きだったんですか?

O 父親がベースをやっていたので、家にはベースやギター、ウクレレもあり、そこそこ身近でした。音楽に触れるきっかけは常日頃からあって、「私、ギターをやる」と話したら一緒に秋葉原に買いに行ってくれて、すごく喜んでくれていました(笑)。

M ソロに転向したきっかけというのは?

O 中学2~3年から(バンドで)オーディションは受け始めていたんですね。最初はカバー曲でしたけど、やっぱりオリジナル曲を作りたくなって。ギターを弾けるようになったことで作曲をスムーズに始めることも叶って、デモを作り、デモのために歌うようになりました。その時に「自分で完結できる」ということに気がついたというか、「自分で歌うのも悪くないかな」と思い始めたんです。

M 素敵な歌声ですもんね。

O ボーカルの2人は歌がうまかったから、私は自分の声にコンプレックスがあって。クセが強いと言われたり、デモで録音する自分の声も好きになれずにいました。そんなこともあって、メンバーに内緒でボイトレに通うことにしたんです。そこで自分の変化が楽しくなり、次第に歌が好きになって、ひとりでもライブをするようになり……ほかのメンバーには内緒でオーディションも受けたりしていました(笑)。でも、バンド時代も含めて100回は落ちたと思いますけどね。

M す、すごい!

O 後にメジャーレーベルと契約することになるのですが、そこに中学時代に私をバンドに誘ってくれた幼なじみが働いていたのは面白かったです(笑)。

M 現在の制作スタイルというのは?

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