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丸屋九兵衛の「バンギン・ホモ・サピエンス」【31】

【Kamala Devi Harris】吹きまくるハリス旋風!

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――人類とは旅する動物である――あの著名人を生み出したファミリーツリーの紆余曲折、ホモ・サピエンスのクレイジージャーニーを追う!

カマラ・デヴィ・ハリス

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(絵/濱口健)

過去に元サンフランシスコ市長のウィリー・ブラウンと交際していたことも。13年にブラインドデートで会ったユダヤ系弁護士のダグ・エムホフと翌年に結婚。メカル・ルネ・ローとの共著による絵本『みんなスーパーヒーロー』がある。

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ラティーシャ、フェリーシャ、ルショーン、ラトーヤ、ラシーダ……といった名前が連呼されるDMXの「What These B*tches Want」を引用するまでもなく、アメリカ黒人、特に女性の個人名は往々にして非英語的なものだ。ラテン言語への憧れとイスラムへの傾斜、そしてアフリカ回帰思想が渾然一体となったように思えるそれらの名前では、アクセントが第2音節に置かれることが多い。

となると、英語圏で異彩を放つこの名前もやはり……と考えたくなるが、それは早合点。彼女の場合、そのファーストネームは蓮を意味するサンスクリット語であり、女神ラクシュミの別名としてヒンドゥー文化圏で親しまれてきたものなのである。だから、第2音節を強調する「かマーら」ではなく語頭が強い「カーまら」。これだけでも、彼女の誕生に至る一族の旅路の遠大さがわかろうというものだ……。

カマラ・デヴィ・ハリスは1964年、ブラックパンサー党の生地たるカリフォルニア州北部、サンフランシスコ湾岸のオークランド市で生まれた(同党の結成は67年)。ここで父母の紹介をしておこう。母はシャマラ・ゴパラン。インド南部チェンナイ市の出身で、デリー大学にて科学を学び、のちに乳がん研究の大家となった人物である。一方、父はドナルド・J・ハリス。ジャマイカのセント・アン出身で、西インド諸島大学およびロンドン大学にて経済を学び、途上国の経済問題をポスト・ケインズ派経済学的に分析して名を成した人物である。

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