──日本の未来を支える異端のプリンセス・佳子様の生態を読み解きます
このところ、愛子様の放つ輝きが、国力が低下する日本を明るく照らしているかのようです。伊勢神宮ご参拝で外宮にお出ましになると降っていた雨がやんだり、春の園遊会では参列者と心温まる会話をされたり、就職された日本赤十字社では仕事に真摯に取り組まれたり……と、愛子様の人徳あふれるニュースが流れてきます。印象的だったのは、春の園遊会での美術家の横尾忠則氏との会話。雅子様も愛子様も猫がお好きで、横尾氏の亡き愛猫についての作品集『タマ、帰っておいで』を読まれていて、猫の写真を持参されたそうです。横尾氏が飼い猫について「ぷくぷくに太っています」と言うと、愛子様が「幸せな猫ちゃんですね」とおっしゃられたとか。ポジティブな解釈で素晴らしい話術だと、ネットで絶賛の嵐です。
また、国立公文書館の「夢みる光源氏-公文書館で平安文学ナナメ読み」展をご覧になった折には、マニアックな質問をされて職員をたじろがせたそうです。「窺原抄と、北村季吟の湖月抄との関係はどういったものですか」という、 源氏物語の注釈書についてのご質問でした。実は筆者もこの展示にちょっと前に行っていたのですが、「窺原抄」の展示はあったものの「湖月抄」の記載はどこにもなく……この書名がパッと出てくるところに、愛子様の深い教養が表れています。さらに、平安時代から人々に信じられていた「夢占い」について、愛子様は「例えば人が死ぬ夢や自分が死ぬ夢を見たときには、かえって良いことが起こるということもありますよね」とコメントされたそうで、不吉な夢もすぐにポジティブにとらえる愛子様のご長所が表れています。展示は、好きな人と夢で会いたい、というような恋愛についての書物の紹介もありましたが、愛子様は特に恋愛の話題には触れられなかったようです。