サイゾーpremium  > インタビュー  > 【豊島圭介】心霊現象の真贋

――三軒茶屋の雑居ビルにあるヨコザワ・プロダクションのスタジオで起きる怪現象……。科学VS心霊の検証バトルの行方は。

2408_P070-071_img001_520.jpg
(写真/淵上裕太)

昨年3月に上映され、物議を醸した心霊ドキュメンタリーの続編が6月21日に公開となった。数々の問題作を世に送り出した映画宣伝プロデューサー・叶井俊太郎氏の最後のプロデュース作品である映画『新・三茶のポルターガイスト』だ。

何もない空間から突然現れる白い手、鏡から噴き出す水、照明の明滅など、ヨコザワ・プロダクションでは多くの不可思議な現象が発生し、オカルト界でも屈指の有名心霊スポットになった。

今作では、オカルト編集者の角由紀子氏や「ムー」の三上丈晴編集長らが現地に潜入し、専門家による科学的な視点も含めて心霊現象の真偽を検証。ナレーションは、東出昌大が担当している。

監督を務めるのは、2003年に『怪談新耳袋』で監督デビューし、2020年にドキュメンタリー映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』で大きな反響を呼んだ豊島圭介氏だ。

「見ちゃったわけですよ。床から白い手が突き出てくるのを。不思議なことが起きているのは本当だろうと思ってはいたんですけど、現象を信じるのと、現象を目の当たりにすることの間には大きな差があって、異世界に足を踏み入れてしまった気がしました」

心霊現象にはどうしても「ヤラセ説」がつきまとう。豊島監督は中立的な立場で作品を撮ろうとしたが、どうしても演出とは思えない現象に出くわしてしまったという。

「僕たちが目にした『白い手』は、現象があった直後に床を調べてもカーペットに切れ目がなかったので仕掛けがわからない。ラスベガスのイリュージョンのような大仕掛けがあれば可能かもしれませんが、自分の目で見た限り、疑いようのない超常現象だと感じました」

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2025年5月号

新・ニッポンの論点

新・ニッポンの論点
    • “分断の時代”に考える20年代の【共産主義と資本・自由主義】
    • 全国紙も報じた終末論【2025年7月人類滅亡説】のトリセツ
    • 世代を超えたカリスマ「SEEDA」の【アップデート&処世術】
    • 『GQuuuuuuX』で変わる!? ガンダムの【IPビジネス新戦略】
    • 教えて! 大﨑洋さん!! 逆風での船出「大阪万博」の愉しみ方
    • パレスチナのジェノサイドと【日本の難民問題】の深層にあるもの
    • さらば?芸能界のドン、【バーニング周防郁雄社長という聖域】
    • [週刊誌記者匿名座談会]憶測と中傷び交う中居・フジ問題の論点

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 【マルサの女】名取くるみ
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【ドクター苫米地】僕たちは洗脳されてるんですか?
    • 【丸屋九兵衛】バンギン・ホモ・サピエンス
    • 【井川意高】天上夜想曲
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • 【韮原祐介】匠たちの育成哲学
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • 【AmamiyaMaako】スタジオはいります
    • 【Lee Seou】八面玲瓏として輝く物言う花
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【雪村花鈴&山田かな】CYZOデジタル写真集シリーズ
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報
サイゾーパブリシティ