サイゾーpremium  > 連載  >   > DJ DARUMA & JOMMYの「BLACK PAGE」【22】
連載
DJ DARUMA & JOMMYの「BLACK PAGE」【22】

最終回はD.Oが降臨 三者の原点「ダンス」を語る

+お気に入りに追加

――ダンスフロアからの新たな刺客。DARUMAとJOMMYの画期的音楽探究。

ついに当連載も最終回。有終の美を飾っていただくゲストは、ラッパーのD.O氏。ダルジョミがかねてから「語りたい!」と懇願していた“ダンサー時代”の話をメインに、三者によるネタも笑いも尽きないクロストーク。

2308_0518a_017_520.jpg
(写真/岩澤高雄[The VOICE])

D.O いやいやいや、リスペクトしているお2人の連載に呼んでもらえて光栄です。

DJ DARUMA(以下、D) ずっと話してみたかったんです、「ダンス」メインのトークを。僕らもダンスから入ったので、言ってみたら3人はもともとダンサー出身なわけで。

D.O あらら、そうでしたか。もしかしたら我々は同じ場所にいたかもしれないと。

D ダンサー時代の話は著書の中でしか触れられていないような気がしていて、世代も近いから共通していることはたくさんあるんじゃないかなって。

D.O これまたとんでもないところに着目してもらっちゃって。ちょっと恥ずかしいですけどね。

JOMMY(以下、J) そもそもダンスとの出会いというのは?

D.O 完全に「ダンス甲子園」【編註:『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)内の人気企画】から入りましたよね。そのほかにも『DADA L.M.D.』(テレビ朝日系)とか『DANCE DANCE DANCE』(フジテレビ系)とかをお手本にしながら、ZOOにハマって、ひたすらダンスビデオを見ながら練習してました。

J 一緒だね。

D.O 中学1年の半ばくらいで「(学校とか)なんなんこれ?」みたいなツッパリど真ん中みたいなスタンスになって、「あれ、これなんじゃない?」って思わせてくれたのがダンスだったんですよ。しかも当時はダンスを入口にヒップホップのカルチャーもキャッチできる時代だったじゃないですか。ダンススクールは中1からドレッドヘアで通い始めて、中2からはクラブも覗きにいくようになって。そこで「IMAEDAさんの“オヤジ&ジェントルマン”ってダンスグループやKANGOさんがヤバい!」とかなって、『メインストリート』や『青山ナイト』みたいなダンスイベントも知っていくことになるんですよ。

D 絶対同じ現場にいたね!

D.O 常にクラブでいろいろ学んだし、日が経てば経つほど「このカルチャーは……なんてこった!」って驚きの連続でしたね。エリート・フォース【編註:マライア・キャリー「Dreamlover」などのMVにも出演するヒップホップ・ダンスチーム】が来日したときはスクールにも参加したし、男だけじゃなく女性ダンサーも活躍していることを知ったり、どんどんダンスとヒップホップの連動を知ることにもなって。そこで(ダンスと)日本語ラップのリンクに辿り着くきっかけになったのが、「メインストリート」にライブで出てたMICROPHONE PAGER(以下、ペイジャー)だったんですよ。そのとき踊ってたダンサーがTAKE-Gさんだったんですけど、マジハンパなかった。ここで「俺はこんなに踊れない。もしやラップをする側のほうがいいんじゃないか? なんてこった日本語ラップ!」って思うようになり始めるんですよ。ちょっと話が現代に飛んじゃうんですけど、今も僕は大泉学園にカミさんと子ども3人で暮らしてて、カミさんから「きれいな歯医者があったから予約しておいたよ」なんて言われたんですよ。そしたら、そこの院長先生がTAKE-Gさんで(笑)。地元の奴らから「こないだ(大泉学園で)MUROさん見たよ」とか「DJ WATARAIさんがいた」とかレジェンド目撃情報を聞くことがあって、「んなわけねえだろ、なんの用事があって大泉学園に来てんだよ!」とか思ってたんですけど、間違いなかった、本当に来てたんすよ。

ダルジョミ (笑)。

D.O で、歯医者に行ったらTAKE-Gさんから「みんなよく遊び来るよ」って。こないだなんか「今、MUROくんとTinaさんで飲んでるからおいでよ」とかカミさん経由で電話があったりとか、こんなミラクルがいまだに転がり続けてることもあって、ダンスの世界は今も愛おしく感じるんすよ。ちなみに今はJabbawockeez(ジャバウォーキーズ)ってチーム、ハンパねえっす。

J そういうダンス愛が著書からにじみ出てたよね。『JUST PRISON NOW』の中ではHIROさんの『Bボーイサラリーマン』(幻冬舎)を読んだって話も出てくるし。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2024年11月号

サヨクおじさんが物申す 腐敗大国ニッポンの最新論点

NEWS SOURCE

サイゾーパブリシティ