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第2特集
目指すはK-POP? ジャニーズ進化論【4】

若手クリエイターを多数起用! 20年代のジャニーズミュージックビデオ

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――世の中の流れに遅れながらも、今ではジャニーズもYouTubeにMVを投稿しているが、それらを手がけているクリエイターたちは、サブカルチャー寄りの若手の映像作家ばかりである。なぜ、ジャニーズは新鋭のクリエイターにMVを任せられるのだろうか?

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ジャニーズのMVなのに一切、顔が出ないことでも話題になったHey! Say! JUMPの「狼青年」。

よほどのファンでなければ、ジャニーズのミュージックビデオ(以下、MV)といわれて、ピンとくる者は多くはないだろう。

彼らのMVは当然存在するわけだが、それらが地上波でフルで流れることはほとんどなく、基本的にはCDの特典やDVDでMV集として販売されるもので、購入しなければ視聴できない代物だった。

それが、2018年から段階的にジャニーズの各グループのオフィシャルYouTubeチャンネルが解禁されて以降、MVが無料で見られるようになったのだが、そのMVを制作しているクリエイターの人選に驚いてしまう。

例えば、なにわ男子のデビュー曲「初心LOVE」のMVは酒井麻衣【1】という映画監督が担当している。彼女はインディー映画の祭典「MOOSIC LAB」出身で、ミスiDの金子理江とブルータルオーケストラバンドであるVampilliaが共演した映画『いいにおいのする映画』を制作した人物である。

「酒井監督はドラマ『美しい彼』(TBS系)の監督も務めており、男性を美しく撮る手腕にも定評があります。作家性の強さを探求する若手監督の中でも、彼女は『お客さんを楽しませる』という視点を一貫して持っており、そんな彼女とジャニーズの持つブランド性には重なる部分があるように思えます」(映像制作関係者)

これから社運をかけて売り出そうとする新人のMVを、新鋭のクリエイターに任せる……。かなり、勝負に出ているようにも思えるが、そもそもジャニーズは昔からMVを「商品」として制作してきた歴史がある。『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)の著者である、霜田明寛氏は次のように解説する。

「実は『MUSIC ON! TV』などでもジャニーズのMVは流れており、これまでも決して力を抜いていたわけではありません。ただ、ジャニーズ事務所はタレントが映るものに対して、お金を払うべきという感覚、つまり肖像権意識の高い集団です。本人たちが映るものを無料で撒くわけにはいかない。だからこそ、昔からVHSやDVDでMV集は販売していました。今もYouTubeで公開されているとはいえ、フルバージョンはCDを買わないと見られないですよね。このようにMVには昔から力を入れてきたジャニーズですが、特にグループのデビュー曲のMVは、彼らの世界観を伝える上で、かなり重要視されています」

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