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第2特集
目指すはK-POP? ジャニーズ進化論【3】

気鋭レビュアーたちによるガチ音楽批評 令和のジャニーズ・シングル20選

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令和(2019年5月1日以降)の時代になってリリースされたKing & Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子という新世代4グループのシングル曲。気鋭の評者たちに、(サブスクに音源がなく、今どきCDを買うのも煩わしいので)YouTube上のミュージック・ビデオを通じて全力でレビューしてもらった!

[SixTONES担当]
小鉄昇一郎(こてつ・しょういちろう/K)
ミュージシャン、ライター。『MAVDISC』『Ge’ Down E.P.』をリリースしたほか、トラック提供&MV制作を手がけたラッパーT-STONEの「Let's Get Eat」がビルボードTikTok部門で1位に。また、さまざまな媒体で寄稿。

[King & Prince、なにわ男子担当]
矢野利裕(やの・としひろ/Y)
1983年、東京都生まれ。批評家、DJ。著書に『コミックソングがJ-POPを作った』(P-VINE)、『SMAPは終わらない』(垣内出版)、『ジャニーズと日本』(講談社現代新書)、『今日よりもマシな明日 文学芸能論』(講談社)。

[Snow Man担当]
伏見瞬(ふしみ・しゅん/F)
東京生まれ。批評家/ライター。音楽をはじめ、表現文化全般に関する執筆を行いながら、旅行誌を擬態する批評誌「LOCUST」の編集長を務める。著書に『スピッツ論 「分裂」するポップ・ミュージック』(イースト・プレス)。

「koi-wazurai」
King & Prince/19年8月28日
デビュー曲「シンデレラガール」のようなキラキラした雰囲気が抱えられているが、注目すべきは全編にわたって鳴らされるストリングスやディスコ調のビート。その意味で「koi-wazurai」は、見事なキンプリ版フィリーソウルである。(Y)


「I promise」
King & Prince/20年12月16日
4つ打ちの上で80年代末から90年代前半に聴いたような古めかしいシンセサイザー音とエレクトロニカ以降の細かいサウンドが共存した見事なジャニーズ・ソング。ダンスと同じく一糸乱れないサビのユニゾンが魅力。(Y)


「Imitation Rain」
SixTONES/20年1月22日
90年代ヴィジュアル系、それも少年誌アニメED曲(『るろうに剣心』『金田一少年の事件簿』とか)の香りのする曲調で、90年生まれの筆者としてはノスタルジ-なんですが、若い子にはどう聴こえるんでしょうか。(K)


「D.D.」
Snow Man/20年1月22日
音にしろ、衣装にしろ、K-POPを下敷きにしたであろうデビュー曲。MVでは、「Dancing Dynamite」というタイトルをダンスの運動量がなぞっている。光るのは、岩本照の流し目。いかがわしく輝く。(F)


「NAVIGATOR」
SixTONES/20年7月22日
映画音楽風のストリングスのイントロから、歌に入ってすぐC#mからAmへ一瞬の平行移動、Bメロに入るとウッドベースでほんのりジャジーに……と、開始30秒で目まぐるしく展開していくのが◎。(K)

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