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――乃木坂46の齋藤飛鳥や女優の玉城ティナなど、若いインフルエンサーたちにも支持される澁澤龍彦と、彼が専門とした「幻想文学」。マニアックな文学ジャンルではあるが、なぜこれらは今でも人気があるのだろうか?

幻想文学『幻想文学』
19世紀初頭、ロマン派の台頭と共に、イギリスのゴシック小説およびドイツの E.ホフマンの影響を基に、幽霊や悪魔など怪奇と恐怖が入り交った超自然の世界を描いた文学。

ビジネス書や資産運用などの“実用書”が売れ筋となる中、19世紀初頭にヨーロッパで生まれた神秘主義的な文学ジャンル、「幻想文学」関連のコーナーを書店で見かけたことがある人も少なくないだろう。


急な導入と思われるかもしれないが、例えば同ジャンルで代表的な存在である澁澤龍彦の書籍を乃木坂46の齋藤飛鳥が、オススメの1冊として取り上げたこともある(外部参照)ように、実は澁澤の影響を公言する若いクリエイターや著名人は多い。なぜ、異端なジャンルがここまで受け継がれているのだろうか?

そこで、小誌2020年3月号の死後写真、イキ顔、女装したナチス兵……サブカルキッズたちが別府に集う! 書肆ゲンシシャが選ぶ(奇)写真集に登場してもらった、大分県・別府の古書店「書肆ゲンシシャ」店主の藤井慎二氏に、澁澤や幻想文学の魅力、今まで続く人気の理由を聞いてみた。

同店は世界中からマニアックな書籍や奇妙なコレクションを集め、ツイッターのフォロワー数は10万人を超えるインフルエンサー。そして、店主の藤井氏はかねてより、澁澤の影響を受けてきたと、公言している人物である。

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