――中学や高校の校則ではツーブロックさえも、「悪い髪型」とされてしまうそうだが、そんなことを言ったらリーゼントやパンチパーマといった、昔からのヤンキーの髪型はどうなる? そこで、学校教育における「悪い髪型」の規定を考えながら、その変遷を振り返っていく。
時代を追って毛量の数が激減!?
サイゾーが選ぶ6つの「悪っぽい髪型」
――スキンフェードやジャンボカットなど、聞きなれない髪型から定番の髪型まで、「悪っぽい髪型」をラインナップ!
(イラスト/藤本康生)
ゴリゴリの営業マンに多い
【1】ツーブロック
トップの長さを残しながら、サイドのもみあげ、襟足を均等に刈り上げ、トップと段差をつける技法であり、ヘアスタイルのことではない。そのため、髪型のバリエーションは豊富。いつから、「ツーブロック」という名称が普及したのかは不明。
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元祖・男らしい髪型
【2】リーゼント
ヘアワックスやポマードなど、整髪料を使って両側頭部から髪を撫で付け、後頭部でIの字型にぴったりと合わせる「ダックテイル」。もしくは、前髪を前方と上方に膨らませてボリュームを持たせる「ポンパドール」がある。
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男の長髪文化はほとんどない?
【3】長髪
男性が長髪にする文化は世界的に見てもないが、60年代にアメリカで発生した「ヒッピー・ムーブメント」以降、日本でも男性の長髪が社会に根付く。そして、90年代になると吉田栄作と木村拓哉のミディアム程度の長髪がトレンドとなる。
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この髪型のクラスメイト、確かにいた
【4】ジャンボカット
「前髪などはショートだが、襟足部分の髪だけを長く伸ばし、側頭部は刈り上げにする」髪型。世界的にいえば「マレット」だが、国内ではプロゴルファーのジャンボ尾崎の髪型としておなじみなので、「ジャンボカット」と呼ばれている。
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数百円のカラーリングでワルになれる
【5】金髪
アングロサクソンでも生まれながらの金髪は少なく、大半は自らの髪の毛をブロンドに染めている。というのも、西欧人の「金髪」には選民思想が残っているためだ……。一方で、日本人の金髪は純粋にオシャレなのだが、市販の髪染料ではパッサパサになるだけである。
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最近の日本のラッパーのトレンド
【6】スキンフェード
髪の毛のサイドやバック部分を、2ミリなど特に短く刈り上げるスタイル。刈った部分は坊主のようになるので、究極の刈り上げ。昨今の日本の人気ラッパーやサッカー選手は、ほとんどこの髪型だが、伸びてきたらチクチクするので小まめに美容室に通う必要がある。