――ネットニュースなどでその名前は見かけるが、各国にそういった団体がいるので認知しにくい。そこで、海外の主要な極右・ネオナチ組織を紹介!
[イギリス]
「ミス・ヒトラー」コンテストも開催
ナショナル・アクション
(写真/ITV NewsのYouTubeチャンネルより)
2016年に極右組織としては、初めて反テロ法に基づき非合法化し、禁止団体に指定された集団。現在は所属するだけで最長禁錮10年の実刑判決を受けるが、現役の陸軍兵士が所属していたことも……。さらには「ミス・ヒトラー」という、どうしようもないミスコンも開催していたが、その参加者のひとりは同団体に所属していた罪で逮捕され、禁錮3年が言い渡されたという。
[中東]
「建国」から指導者は3代目
イスラム国
(写真/Marti Segura Ramoneda via Getty Images)
2015年の最盛期には約3万3000人もの勢力がいた、イラク及びシリアを拠点に中東で展開しているスンニ派過激組織。その最盛期にはシリアやイラクの多くの地域を支配していたが、17年頃には多くの支配地域を失い、19年には支配地域が消滅。今年の3月には2代目指導者の死亡、および3代目の就任が発表されている。
[ウクライナ]
話をややこしくする極右の国家親衛隊
アゾフ大隊
(写真/STR/NurPhoto via Getty Images)
2014年の「ウクライナでの親ロシア派騒乱」以降、マリウポリやその周辺で活動を展開。当初から「黒い太陽」などナチス的なシンボルを旗に掲げていたため、長年ネオナチと目されていた。19年にニュージーランドで発生した「クライストチャーチモスク銃乱射事件」の首謀者もアゾフ大隊に接触していたとの報道もあったが、その真偽のほどは明らかになっていない。