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AmamiyaMaakoの「スタジオはいります」【8】

【COMA-CHI】出てこなかったらこだわらず次へ行く

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――クリエイティブを学び取れ! 気鋭のDTM女子による音楽道場破り

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(写真/河本悠貴)

[今月のゲスト]

COMA-CHI(こまち)
1984年、東京都生まれ。03年よりラッパーとして基盤を固め、05年開催の『B-BOY PARK』MCバトルで準優勝を収める。翌年に1stアルバム『DAY BEFORE BLUE』をリリースし、09年にメジャーデビュー。現在はアーティスト活動のみならず、占い師としても活躍中。
Twitter〈@coma_chi
Instagram〈@coma_chi

読者のみなさん、こんにちは。2月5日に新曲「東京一望」をリリースしたAmamiyaMaakoです。はっ、CMからスタートしてしまいましたが、そんなCからM、そしてCHIを加えれば、そう、今月のゲストはラップと歌を自在に操るアーティスト、COMA-CHIさんにお越しいただきました。思い返せば学生時代、iTunesのフリーダウンロードで「name tag (C-O-M-A-C-H-I)」を真っ先に聴いた私。そんなCOMA-CHIさんに、歌詞やラップの言葉、そしてスタイルについていろいろお聞きしました。

AmamiyaMaako(以下、A) ラップに目覚めたきっかけから教えてください。

COMA-CHI(以下、C) 母がシンガー、父がギタリストというミュージシャン家庭で育ったこともあって、もともとスタートは歌だったんです。ヒップホップと出会ったのは中学生くらいかな。ローリン・ヒルの影響を受けて、歌と並行して少しずつラップの練習を始めた感じです。

A 歌とラップって、似ているようで似ていませんけど、歌に引っ張られたりしませんでしたか?

C そんなことを意識する年齢より先に目覚めたので、そこは大丈夫でした(笑)。私としては“ボーカル表現の延長線上”という感覚だったので、特にハードルの高さも感じなかったんですよね。ただ、女性ということもあって、(ラップを)突き詰めたいけど、怖さや不安もありました。なので、R&Bを歌いながらラップを挟み込んだり、行ったり来たりを繰り返しながら、「ラッパーとして活動する!」と決意したのは19歳のときでした。

A 歌はもちろんですけど、ラップにも音階やキーはあるじゃないですか。COMA-CHIさんはどう意識されていますか?

C ラップのスタイルによると思うんですけど、まあこさんのラップはメロディアスなスタイルだからキーは大事になってきますよね。私はキーがないラップ、話している延長のようなラップだから、そこまで意識していないんですよ。なので、どんなトラックでラップしても私のキーは一緒で、自分さえ安定していればどんなトラックでも乗りこなすことができます。

A そうなんだ、すごい! COMA-CHIさんの曲って、歌詞を見なくても言葉が入ってくるし、曲を通して聴いて何を言いたいのかも伝わってくるんですけど、それも関係しているんですかね。単語の発声やアクセントとかも含めて。

C やだ、うれしい。でも、発声やアクセントも自由でいいと思いますよ。聴き手に「今の歌詞、なんて言ったんだろう?」と感じさせることも曲のフックになりますから。ただ、“言葉を大事にしているか”というのは、すごく大事。

A 私はラップに限らず、歌詞を書くときは韻を意識するんですけど、うまい具合に韻を踏めないとき、COMA-CHIさんはどうしていますか?

C 出てこなかったら、こだわらずに次に行きます。これは韻に限らず、制作全体にも言えます(笑)。無理して韻を踏むことでグルーヴを崩す必要もないし、今の時代、「おい、なぜそこで韻を踏んでいないんだ!」と怒ってくる人もいないだろうし。

A 踏みたいのにまったく言葉が浮かばないのは、やはり訓練が足りないのでしょうか。

C 私はラップをやることに決めてからは、起きて寝るまで何かしらのビートをかけて延々とラップしてたんですね。そうしてると何を考えるでもなく口から言葉がどんどん出てくるようになりますよ。

A やっぱり常日頃からそういう経験を積んでおかないとなんですね。

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