サイゾーpremium  > 特集  > 社会問題  > 【クイズブーム】を支える学校と教育
第1特集
学校教育とクイズ文化の奇妙な関係【2】

学生ネットワークが育むクイズ文化 クイズ研究会の変遷

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──クイズ文化において学校のクイズ研究会が果たしてきた役割やその風土とはどのようなものだったのか? その変遷を時代とともに見ていこう。

●1970〜1980年代
憧れだった“クイズ王”大学でクイ研が勃興

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(絵/上田よう)

『アメリカ横断ウルトラクイズ』や視聴者参加型クイズ番組の盛り上がりを受けて、80年代初頭頃から大学にクイズ研究会が出来始める。黎明期だけあって大学のクイズ研究会はマイナーな存在で、当時はインターネットも発達していなかったため、他校のクイズ研究会の存在などを知る術は多くなかった。「学校教育とクイズ文化の奇妙な関係【1】」で見たように、永田氏もテレビのクイズ番組から生まれた交流を経て大学のクイズ研究会に参加するなど、当初は学校単位よりも個人間のネットワークのほうが重要な時代だったといえるだろう。その後、80年代頃から徐々に大学間の交流も増えていき、クイズ研究会の連盟や大学対抗戦などが散見されるようになり、学校におけるクイズ文化の下地が作られていった。


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