――ライブ配信アプリ「DokiDoki LIVE」と小誌が共催した“誌面掲載争奪オーディション”。このオーディションで小誌への掲載権を勝ち取ったのがこちらの5人。そんな人気配信者たちに、自身の魅力や動画あるあるを川柳で詠んでもらいました! 選評するのは本誌連載陣であり、歌人の笹公人氏(詳しくは笹公人×江森康之の「念力事報」参照)です。
(写真/斎藤大嗣)
【1】きいぴよ
ID:556703084
癒やし声 配信見たら 夢の中
[笹REVIEW]
その癒やし声によって、配信を見ている人は眠りに誘われるのだろう。いったいどんなクロロホルムボイスなのだろうか? 気になる……。もし本当に効果があるならば、不眠症気味の人に、ぜひお勧めしたい。
【2】mio
ID:409122135
引き笑い ツボに入って 息止まる
[笹REVIEW]
一読、「笑い死に」という言葉が浮かんだ。「ツボ」は笑いのツボでもあり、喉の奥の形状の比喩でもあるのかもしれない(たぶん違う)。死にかけた体験も笑い話にできる作者に、タフな精神力を感じた。
【3】なちゃまる
ID:543099320
記憶なし 明け方いつも 目がトロン
[笹REVIEW]
「明け方いつも」とあるので、毎晩飲んでいるのだろう。二日酔いの句は、昼に起きたという内容のものが多いのだが、この句は、明け方に起きているので珍しい。もしかしたら、このあと二度寝をするのかもしれないが……。
【4】りほcafe
ID:821460441
癒やし枠 みんなの心の cafeになる
[笹REVIEW]
作者にとっての癒やしの場所といえば、cafeなのだろう。そう思うと、なかなか志の高い宣言だといえる。「心のオアシス」という言葉は、とうに使い古されているので、「心のcafe」というワードは新しいと思った。
【5】ひのえんま
ID:2222222
ひのえんま 名前見せかけ 怖くない
[笹REVIEW]
自身の芸名に着目した句。「ひのえんま」を漢字にすると「飛縁魔」。あの、男を惑わし滅ぼすといわれる女妖怪のことだろう。この芸名は自信の表れかと思ったが、そうでもないらしい。いったいどんなキャラなのだろう?