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『クロサカタツヤのネオ・ビジネス・マイニング』第89回

最悪の年を乗り越え22年は夜が明ける、その時に僕らは人生の取捨選択を迫られる

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通信・放送、そしてIT業界で活躍する気鋭のコンサルタントが失われたマス・マーケットを探索し、新しいビジネスプランをご提案!

21年は第三波となるコロナのピークで明けて、ワクチンの騒動に、無観客での東京五輪開催、そして小室圭さん眞子さん結婚や相次いだ自然災害等など、さまざまな話題に振り回されてきた。そういえば10月には衆議院選挙なんてのもあったっけ。一方、大谷翔平選手や藤井聡太竜王といったスーパーヒーローの活躍といううれしい話題もあった。さて、22年はいったいどんな年?

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●各種世帯の生活意識
(出典)厚生労働省『2019年 国民生活基礎調査の概況』より
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●職場の人とするオンライン飲み会で困ったことは?
(出典)女の転職typeより

――2021年も年の瀬を迎え、この連載も開始から丸8年が経過しました。今月はクロサカさんと担当編集とで、年末恒例の振り返りを行います。

クロサカ コロナ禍での生活で、読者の皆様も多くのご苦労があったと思いますが、まずは1年間お疲れさまでした。この連載を始めた当初は、2年くらい続けば御の字って思っていましたが、とうとう9年目に突入することになりました。それだけ多くの方が、面白がってくださっているということで、ありがたい限りです。実は、コンサルタントの仕事をしていても、某大手通信事業者とか某大手ベンダーとか某総務省とか、いろんなところで「読んでいます」と言われることが増えました。

――本誌の中でも最長クラスの連載になりました。

クロサカ 「サイゾー」って、表紙に騙されがちですが、中身は活字がぎっしり詰まっていますよね。記事にしても、難しいだけでも、わかりやすいだけでもなくて、考えさせられるものが多い。わかりやすいものが好きな人には敬遠されるけど、活字に飢えている人には好まれる。

――雑誌の存続も含めて、10年目に突入できるように頑張っていきましょう。

クロサカ 年を取ると時間の進み方が早く感じられるようになるものですが、コロナ禍ではさらに時間の進み方がグニャグニャになっているように感じます。コロナのせいで、時代に区切りの線ができてしまった。だから、こうやって雑誌に連載をすることで、自分の仕事と社会全体について定点観測できるのは、個人的にも貴重な機会なんです。

――20年は、とにかくコロナにおびえて、振り回された印象が強いですが、21年は「コロナ×○○」というかけ算で、コロナ禍であることでいろんな物事がより複雑になったり、ヒートアップしたりしたように見えました。

クロサカ 定点観測できると言いましたが、21年を振り返っても、何が何だかわからない、というのが正直な感想です。なにしろ私も、企業や政治や行政といった社会システムの真ん中に近いところで仕事をしていますが、おそらく誰もわかっていないなと感じます。岸田文雄首相でさえもわかっていないように見えます。

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