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友清哲のビールの怪人【35】

ビールの価値向上を目指してグラドルから華麗に転身!

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――すべてのビール党に捧ぐ、読むほどに酩酊する個性豊かな紳士録。

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ちなみに渡部さんは現在、一児の母でもある。育児とビールの二足のわらじは、働く女性のモデルとしても注目すべき事例といえそうだ。

様々なブルワリーが繚乱する、昨今のクラフトビールシーン。当連載も35回目を迎え、もはや少々の個性派では驚かない構えだが、今回は元グラドルが営むビールレーベルがあると聞き、一も二もなく飛びついた。

秋田県出身の渡部有未菜さんが、オリジナルビールの企画開発を手掛ける株式会社美溢る(ビアフル)を起業したのは、2019年4月下旬のこと。ゴールデンウィーク前日に駆け込みで登記を済ませ、「おそらく平成最後の企業です」と語る。

そんな渡部さんはまだ20代半ばの若さだが、これまでの起伏に満ちたキャリアがなかなか面白い。

「高校を出たあと、将来はカフェをやりたくて、東京で飲食系の専門学校へ進みました。卒業後はカフェで働き始めたものの、アルハラなど人間関係に悩み、数カ月で退社。その後はワインレストランでアルバイトをしながら、ブロガーとして活動を始めました」

当初はワインブログのつもりで始めたが、恋愛やダイエット、料理の話題が人気に。やがてメディアから声がかかり、渡部さんはライターとしても活躍することになる。しかし、この時点ではビールは苦手だったと振り返る。

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