サイゾーpremium  > 特集  > 本・マンガ  > 「最低限のエロさえあれば何をやってもいい」エロ本衰退史【1】
第1特集
エロ本衰退史【1】

若者の欲望を汲み取るメディア エロ本文化全盛期の業界四方山話

+お気に入りに追加

――かつてサブカルチャーの一翼を担っていたエロ本は、時代の流れと共に徐々に姿を消していった。そんなエロ本の興亡が出版業界全体にどのような影響を与えてきたのか? 〈元〉エロ本編集者で〈元〉批評家の更科修一郎が生まれては消えていったエロ本の歴史を語る。

昭和の東京五輪では五輪を口実にバラック造りの街が整理されたが、令和の東京五輪でもスラムクリアランスは行われた。コンビニと取次の自主規制で成人誌が店頭から撤去されたのだ。2000年代以降、書店の減少もあり、コンビニへの依存傾向を強めていたエロ本は、これにより壊滅的な打撃を受け、大半が休刊した。

コンビニからグラビア誌やエロマンガすら消えたことで、1980年代以降のサブカルチャーと結びついたエロ本文化は実質的に消滅したのだが、そもそもエロ本文化とはなんだったのか? 今回はその歴史を振り返ってみたい。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2025年5月号

新・ニッポンの論点

新・ニッポンの論点

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 【マルサの女】名取くるみ
    • 【笹 公人×江森康之】念力事報
    • 【ドクター苫米地】僕たちは洗脳されてるんですか?
    • 【丸屋九兵衛】バンギン・ホモ・サピエンス
    • 【井川意高】天上夜想曲
    • 【神保哲生×宮台真司】マル激 TALK ON DEMAND
    • 【萱野稔人】超・人間学
    • 【韮原祐介】匠たちの育成哲学
    • 【辛酸なめ子】佳子様偏愛採取録
    • 【AmamiyaMaako】スタジオはいります
    • 【Lee Seou】八面玲瓏として輝く物言う花
    • 【町山智浩】映画でわかるアメリカがわかる
    • 【雪村花鈴&山田かな】CYZOデジタル写真集シリーズ
    • 【花くまゆうさく】カストリ漫報
サイゾーパブリシティ