――クリエイティブを学び取れ! 気鋭のDTM女子による音楽道場破り
(写真/河本悠貴)
[今月のゲスト]
Caravan(きゃらばん)
1974年生まれ、幼少期をベネズエラで過ごす。高校時代にバンドを結成し、ギタリストとして活動。2001年よりシンガー・ソングライターとしてソロ活動をスタートし、04年にデビュー。12年には自身が主宰するレーベル〈Slow Flow Music〉を立ち上げる。
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今月のゲストは、男性シンガー・ソングライターのCaravanさんに来ていただきました。贅沢にもプライベートスタジオにお邪魔しまして、制作にまつわる話はもちろん、いろいろお聞きしてきました。
AmamiyaMaako(以下、M) まず音楽との出会いの前に、どのような幼少期を過ごされていたのか教えてください。
Caravan(以下、C) 小学校3年生くらいまでベネズエラのカラカスにいまして、車を停めていたらガラスを割られて中の物を盗まれる、ヘタしたらタイヤのホイールまで持っていかれるような場所で育ちました。それが僕の原体験となっているので、日本に帰国してからは、なかなか日本の文化になじめない幼少期でした。
M どんなふうになじめなかったんですか?
C 自己表現が強い国で育ったんで、イエスかノーかがハッキリしている。でも、いざ日本に帰ってきたら「そんな直接言うな」とか「空気を読め」とかほとんど真逆の文化だったので戸惑っちゃって。そんなつもりはまったくなかったのに、妙に目立っちゃってました。
M 音楽は盛んでしたか?
C 家では親がアメリカのポップスを聴いてたかな。サイモン&ガーファンクルやキャロル・キング、ビートルズのレコードとか。街を歩けばスティールパンのオーケストラが道端で練習していたり、タンゴを踊っている人がいたり、音楽は身近にある国でしたよ。
M 日本に帰国されて、高校時代にバンドを組まれますよね。ソロに転向したきっかけはあったんですか?