――「くノ一」のように、忍者に関するイメージは歌舞伎、小説、時代劇といった創作物において生み出されたものが多いが、実はこれらもフィクションだった?
【1】忍者は手裏剣を投げない
(絵/藤本康生)
忍者の使用する武器としてのイメージが強い手裏剣だが、福島氏いわく「仮に忍者が使っていたとしたら、伊賀や甲賀で手裏剣が発掘されるはずなのですが、今までそれが見つかっていない」という。「飛び道具=卑怯」という観点から歌舞伎や時代劇など後世の創作物の中で、悪役の忍者が使う武器として定着したという。