――本文では実在のミュージシャンをモデルとした音楽伝記映画を紹介してきたが、ここではミュージシャンが出演した怪作を6つ紹介していきたい。
ミックがキースの彼女をNTR
ミック・ジャガー
『パフォーマンス』(1970年)
ロックシンガーとして全盛期を迎えていたミック・ジャガーの映画初主演作。しかし、制作会社の重役からは「完全な失敗作」と酷評され、興行的にも失敗。なお、劇中でミックの恋人役を演じたのは、当時キース・リチャーズの恋人であったアニタ・パレンバーグで、ベッドシーンまで撮影されている。当然、キースは激怒し、本作について「三流のクソポルノ映画」と吐き捨てたという……。
なぜかピーター・クリスの声はアテレコ
KISS
『地獄の復活』(1978年)
KISSが遊園地で悪のロボット軍団と戦う、地獄のような特撮アクション。ドラキュラやミイラ男と格闘するKISSを見られるのは、おそらく本作だけであろう。クライマックスにはKISSのコピーロボットも登場する。なお、物語が始まって最初の30分間はKISSがまったく登場しない。DVD化などはされておらず、ファンの間では“幻の作品”と言われている。