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石原軍団が生み出した「炊き出し」伝説……その魂は形を変えてジャニーズへ!? 日本芸能界炊き出し秘話

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(写真/Getty Images)

 鍋といえば家族や仲間うちで囲むもの。しかし、また違ったかたちで活躍する場面がある。それが被災者へのボランティの代表例ともいえる炊き出しだ。

 近年では芸能人が積極的に支援に乗り出すニュースも耳にする。そんな芸能界の炊き出し文化をつくったのが、かの“石原軍団”こと、石原プロモーションの俳優たちだろう。いったいどのような経緯で生まれたのか。石原軍団を長年取材した、芸能リポーターの城下尊之氏はこう語る。

「ルーツは(石原)裕次郎さんがご健在の頃の撮影現場です。『西部警察』をはじめとした石原プロ制作のドラマや映画の銃撃シーンは、背景に建物などが写ってしまったら台無しだから、本当に何もない原野のようなところで撮影をする。そんなところで冷えたお弁当を食べるよりも、チームみんなで一緒に温かいものを作って食べればいいじゃないか、と裕次郎さんが言ったのが始まりなんです」

 もちろんトップスターの裕次郎や渡哲也、舘ひろしらも調理に参加するわけで、これが思った以上に連帯意識を生んだ。メニューも最初はカレーだけだったものが、豚汁、雑炊、おでんとバリエーションも増えていく。鍋や食材を運ぶ車等の備品も次々増え、気がつけば石原軍団のこの賄いは恒例行事に。

 この賄いが一般の人にも初めて振舞われたのが、裕次郎が亡くなった8年後に起きた阪神大震災だ。

「野外で大人数分のご飯をつくるノウハウはあったので、渡さんが音頭を取って炊き出しに行くことになりました。芸能人が炊き出しを行うと空腹を満たすだけでなく、被災者を勇気づけられる。そりゃテレビでよく見るスターが作るごはんを食べられればうれしいですよね。僕も食べたことがありますが、味はシンプルだけど、みんな手慣れてて本当においしかったですよ」(同)

 石原軍団はその後、東日本大震災、熊本地震後などでも現地に駆け付けている。それぞれ1万5000食と1万2000食というすさまじい数を、所属俳優が連日交代制で作り続けた。

「現地のホテルなどに宿泊すると被災地に迷惑が掛かってしまう。だから駐車スペースだけ都合してもらって、みんな車中泊をするんです。渡さんらの俳優クラスともなればキャンピングカーも所持していますしね」(同)

 なかでも舘は、被災地でもスターだったと思わせるエピソードがある。

舘ひろし、被災地のキャンピングカーでもバスローブ

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