(写真/西田周平)
クセになる食感でヘルシー、かつお手頃価格ということも相まって、今や鍋料理の素晴らしきバイプレイヤーとして君臨する「マロニー」。でも、そんなマロニーにあえて“主役”に躍り出てもらおうと画策したのが今回の裏マロニー鍋企画。編集部が白羽の矢を立てたのは、くいしんぼうヒップホッパーことDJみそしるとMCごはん(以下、おみそはん)。音楽と料理の斬新な楽しみ方を提案することをモットーとする彼女に、マロニーをメインとした鍋料理をクックインダハウスしてもらいました。
今回用意してくれたのは、合計3種類の裏マロニー鍋。日頃から「マロニーちゃん」と呼ぶほどマロニーを愛するおみそはんさんには、レシピのポイントを聞く過程で、「抜き打ちマロニークイズ」にも挑戦してもらい、マロニー雑学も身に付けていただきました。
――まず、見た目から辛さが伝わってきそうな【レッドホットチリマロニー鍋~フォンデュ爆弾入り~】のポイントを教えてください。
おみそはん 真っ赤な辛いスープを、全力でマロニーちゃんに吸ってもらった鍋なんですが、タバスコとにんにくを入れることでスタミナ倍増! 年末の疲れも吹き飛びます。
――トマトスープを吸ったマロニーが、滑らかな舌触りのナポリタンのようになっていて、本気でマロニーが主役を買って出ている画期的な鍋ですね。そんな主役を買って出られるほど人気商品となったマロニーですが、この商品の創業者であり創作者は、次のうち誰でしょう。
【1】「吉村綱吉」
【2】「吉村義宗」
【3】「吉村麻呂吉」
おみそはん さすがに「麻呂吉」は引っかけ問題のような気がするので……マロニーちゃんが綱のように細長い糸状の商品ということもあり、【1】「吉村綱吉」さんで!
――残念、正解は【2】「吉村義宗」さんでした。しかし、このフォンデュ爆弾(油揚げの袋の中にピザチーズを詰めたもの)を、マロニーはもちろん、鶏もも肉やキャベツ、ブロッコリーと合わせて食べると、おいしさがハンパないです。
おみそはん 見た目は「トマトの洋風煮込み」にも見えるんですが、油揚げとマロニーを入れることで“鍋感”が増します。ちなみに白菜を入れると、水分が出すぎてしまうのでキャベツがおすすめです。
――そんな鍋感を演出するマロニーの名前の由来は、次のうちどれでしょう。
【1】「マロンのような口どけで、マロニー」
【2】「まろやかに煮えるから、マロニー」
【3】「吉村義宗さんの奥さんである麻呂田 煮子で、マロニー」
おみそはん これは当てにいきますよ。【2】「まろやかに煮えるから、マロニー」!
――正解です。なお、創業者の吉村義宗さんが終戦後、シベリアの工場で働いていた際に、ひとりのロシア娘と出会い、その子の愛称が「マロン」だったらしいんですね。「まろやかに煮えるから、マロニー」という由来には、そのマロンちゃんのイメージも重ね合わせられている――というのが、命名のあらましらしいんですが、真実は義宗さんの胸の中、とのことです。
おみそはん ということは、さっきの【1】「マロンのような口どけで、マロニー」も、あながち不正解ではない、かもしれないんですね。
――では、次の抜き打ちマロニークイズは三択ではなく、ズバリ正解を当ててください。創業者の吉村義宗さんが独立し、「吉村商店」としてスタートしたマロニーですが、昭和53年に社名を「マロニー株式会社」に変更し、平成7年からはテレビやラジオでCMを大量にオンエアするプロモーションを図ります。そのCMで「マロニーちゃん♪」とアドリブで歌い、マロニーを一躍全国区に押し上げたイメージキャラクターを務めた芸能人と言えば?
おみそはん 中村玉緒さん!
――正解です。
おみそはん 当時はあのフレーズを耳にしたことで「食べてみよう!」と思った人も多いんでしょうね。