――世界では、ドラッグストアだけでなく商店などでもピルが買える国もある。「ピル後進国」である日本がまず、見習うべき国はどこだろうか?
アジアでの販売の様子。(写真/山本氏撮影)
日本は「ピル後進国」と言われるが、統計的にピル使用率は3%ほどとされている。低用量ピルの普及率に関しては4%ほどだ。アフターピルの認可も2011年と先進国でもっとも遅く、ほとんど普及していない。一方、「フランス、ドイツ、イギリスなどヨーロッパでは約30~40%、米国でも約15%の女性たちがピルを服用している」(学会関係者)との話もある。
アフターピルが普及している国は多いが、アジアの中で日本がキャッチアップすべき国としては、タイが挙げられるかもしれない。タイではそれこそ「薬局はもちろん空港でも買える」(山本氏)そうで、もはや買っているところを誰かに見られたとしても気にするレベルにすらない。生活に自然と溶け込んでいる。他の東南アジアも同様で、薬局にバラエティーに富んだ商品ラインナップが取り揃えられている。
とあるタイ人女性B氏に日本の実情を話したところ、「それは知らなかった」と驚きを隠せない様子だった。