――日本社会では依然として刺青をタブー視する風潮がある。だが、かつてに比べればタトゥーはカジュアルになった感があり、それはAV界も例外ではない――。そう思わせるような女優が今、人気を集めている。
(写真/橋本美花)
「パッと思いついて、パッと入れる感じ。ノリと勢い。衝動的ですね」
全身タトゥーのAV女優・水森翠は、あっけらかんと語る。かつてはAVの世界にも、タトゥーを忌避する空気があったが、近年タブー意識は急速に薄らぎつつある。アダルトサイトで「タトゥー」と検索すれば、優に100作品超がヒットする。中でも黒髪の清楚な雰囲気と、体を埋めるタトゥーのギャップで注目を集めているのが、昨年末にデビューした水森だ。
「最初はタブーなイメージがあったので、スカウトの人に誘われたときも『いや、私タトゥーありますけど?』って言いました。でも、できるなら、やってみたいなって」
一部のマニアにしか受けないだろう。そんな予想に反して、SNSのフォロワーはみるみる増えた。ツイッターのフォロワーは2万5000人、インスタグラムは2万人を超え、中国・台湾など海外からも熱烈な反響がある。