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大石始のマツリ・フューチャリズム【43】

ディスコと盆踊りが結びつき、新たな伝統を生み出す――「カーニバル00」発展と進化を続ける高知の祭り

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――21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く!

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文化人やクリエイター、専門家など総勢約70人が高知に集結した一大イベント。地元新聞のみならず、全国放送のニュース番組などでも取り上げられ、その画期的な祭典の様子が報道された。

 先日、高知県高知市の中心地で「カーニバル00」と題された街フェスが開催され、さまざまなシンポジウムやワークショップに加え、地元の名産を並べたマルシェやイベントなどが展開された。映画監督の安藤桃子を中心に企画され、彼女の両親である奥田瑛二・安藤和津や田原総一朗らが出演した。そうした顔ぶれの華やかさもあって、当日は県内外の人々で大いに賑わったようだ。

 そんな「カーニバル00」の中でも最大の盛り上がりを見せたのが、「西敷地」(高知市追手筋)を会場として行われた盆踊り大会だ。開催数日前から高知産の杉材や竹で作った特徴的な櫓が組み上げられ、それを囲むように踊りの輪が形成された。安藤氏は高知新聞の取材に対し、「(イベントのことが)頭で分からなくても、ここに来たらすべてが体感できる」と話している。

 マツリ・フューチャリズム的に注目したいのは、この「カーニバル00」の盆踊りにおいて、「湖水祭」(香美市物部町)の再現が試みられたことだ。以前の当連載でも取り上げたように、「湖水祭」はボニー・M「怪僧ラスプーチン」やノーランズ「セクシー・ミュージック」など、往年のディスコ・ヒットで踊る盆踊りタイムが名物。永瀬ダム建設の際に亡くなった労働者の供養を目的のひとつとしているほか、ダムの底に沈んだ各集落の村民たちの再会の場ともなっているが、老若男女がディスコ・ヒットで踊る光景から、「お山のディスコ」という愛称でも親しまれている。ある意味では、高知でもっとも知られている盆踊り大会ともいえるだろう。「カーニバル00」でもノーランズ「セクシー・ミュージック」などの「湖水祭」のレパートリーがかかり、幅広い年齢層の来場者が体を揺らした。

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