(写真/永峰拓也)
――17年11月に開催された「オネエスタイルダンジョン THE FINAL」にゲスト審査員として参加した漢。本家「フリースタイルダンジョン」のモンスターが現場で受けた“衝撃”とは。
「オファーの話は丁重にお断りしようと思ってたんですよ。でも、人とのつながりも大事だよなと思っていたら、事務所が審査員としてブッキングしていて(笑)。実際に参加してみたら、驚きましたよ。新宿二丁目の人たちって物怖じしないし、基本、吹っ切れてるんですよ。バトルのスタイルもヒップホップに則っていたし、しっかり二丁目をレペゼンしていた。試合によっては笑ってしまうほど楽しかったし、エンタメとしてしっかり成り立っていた。逆にうんざりした点はなくって、むしろ楽しんでしまっている自分が悔しかったくらいですよ。イベントが終わってから、会った仲間とかに『面白いイベントがあってさ』なんて話したりしてたくらいだから。
でも、いまだにヒップホップやレゲエ・シーンでは同性愛は御法度事情なところもある。それでも海外のヒップホップ・シーンに目を向けると、否定すること自体がナンセンスと見る向きもあるじゃないですか。それにファッションの面でいえば、オーバーサイズからタイトなスタイルになったことで、(ヒップホップのマッチョイズムも)だいぶ変化が起きてるし、そもそも時代によって主張する内容が変わるのも当然のことなんですよね。