――カメラマン・デザイナー、そして親日家としても知られるアッシュ・ハドソン。そんな彼が自らが体験した日本の“アングラ文化”を詳細にレポート。
Instagram〈ranbu2000〉
ある時、インスタグラムで初めて見て釘付けになった写真があった。RANBU(演舞)という名前のアマチュア・フォトグラファーが撮った裸の女性の写真だ。そもそも彼のアカウントには鍵がかかっているのだが、俺の友人がフォローしていて「いいね」を押したからなのか、なぜか目にすることになった。
東京を拠点にしているという彼の被写体の女性たちは、もちろんインスタ用に加工はされているが、ほぼ全裸だ。ラブホテルや彼の部屋、もしくは被写体の部屋で撮影したと思われる写真の数々は、ライティングやファンタジーをそそるようなポーズを決め込んだりしておらず、とてもオーガニックで、まるで自分もその部屋で被写体と一緒にいる気分にさせてくれる。こういった雰囲気は何事も大雑把なアメリカ人ではなかなか出せないんだ。女性の裸をインスタにアップしているフォトグラファーは世界中にたくさんいるけど、彼の写真は俺を完全に魅了した。そんな彼に話を聞いた。