――雑誌の表紙を飾るグラビアアイドルのあおりコピーには必ず胸のカップ数が躍る。そんな中、ごく稀に目にするのが「100センチ」という絶対的指標だ。大きさを表すのにわかりづらいカップ数とは違う、豊満なおっぱい。現役で活動しているグラドルはどれだけいるのか、そしてどんな需要があるのだろうか。
胸の大きいグラドルは多数いる中で、倉持由香のようなお尻を強調した子も。それぞれが自分のセールスポイントをアピールしている。
胸が好きか、お尻が好きか。胸好きだとしたら、大きさ、形、何にフェチを感じるのか。今も昔も変わらない男たちの定番下世話トーク。その後、Hカップはデカすぎる、じゃあ何カップがいいのか、そもそも何カップからが巨乳なのか――などと、落とし所のない“カップ数論争”にいたる場合も。昨今は、AKB48や坂道グループなどのアイドル勢や、モデル業も務めるモグラ女子の台頭で、グラドルの居場所は年々減少している。それでもやはりカップ数が男性をそそるコピーであるのは変わらない。それが証拠にネットや雑誌のグラビアではカップ数を強調したキャッチが躍っている。しかし、カップ数は胸のトップとアンダーの差を測って決められるもので、実はわかりづらいのも事実だ。それなのにグラビアのバストの数字には目もくれず、なんとなくカップ数のアルファベット一文字に一喜一憂してしまうという人が大半だろう。
それが“バスト100センチ”というボーダーを超えた時にだけ、カップ数を凌駕する。3桁という規格外のサイズはコピーとしても使いやすい。そこにはやはりHカップ~Kカップまで、カップ数のコピーも一緒について回るが、そこからもいかにカップ数が曖昧なものなのかがよくわかる。100センチこそが明確な指標。実際にグラビアを見ても、そこにはほかの女の子たちとはまったく違うおっぱいが存在している。胸の大きさだけなく100センチ以上のおっぱいを持つ彼女たちは骨格からものが違う。当然、そんなアイドルは頻繁には登場しない。よっぽどのグラビア好きでない限り記憶に残っているのは、テレビ番組にも多数出演していた根本はるみだろう。近年では「やなパイ」で知られた柳瀬早紀くらいだろうか。それだけ少ないのは、単純にバスト100センチ超えグラドルがそう簡単に生まれないからか、それとも需要の問題か。