『BTS 防弾少年団 RISE OF BANGTAN』(ハーパーコリンズ・ ジャパン)
――昨年、ビルボード・アルバム・チャートで首位を獲得してから、破竹の快進撃を続けるBTS。それよりさかのぼること7年前、BTSが所属する事務所より遙かに巨大な芸能事務所/レーベルである、SMエンタテインメント所属の少女時代が全米デビューを果たしている。が、お世辞にも称賛される結果を生むことはできなかった。その理由をA氏が分析する。
「全米デビュー曲は『The Boys』で、MVにも巨額の予算を投じ、クオリティも高かった。しかし、起用したのがテディ・ライリーという、80年代後期~90年代に活躍したR&B/ヒップホップのプロデューサーだったことが、仇になったかと」
音楽プロデューサーのD氏が続ける。