――「ショタコン」と聞くとどうしても異常性癖のようにも聞こえるかもしれないが、エロなしでライトに読める良作も多々ある。ここでは前記事中にも登場した傑作マンガを、“ショタ萌えシーン”と共に紹介していきたい。
(著:高野ひと深/講談社)
少年の“あばら骨”まで表現する繊細さ
【1】『私の少年』
作品解説
東京のスポーツメーカーに務める主人公の30歳OL多和田聡子は、自宅近くの公園で12歳の少年・早見真修と出会う。職場で顔を合わせる元カレからの仕打ちにストレスをためる聡子は、退勤後の公園で過ごす真修との時間に慰さめられ、癒やされていく。やがて公園だけでなく一緒に回転寿司やプールなどに連れ立って行くようになるが、そのことが真修の父にバレ、聡子は東京を離れ仙台へ転勤となるのだが……。
ショタコンレビュー
真修くんはただの12歳の少年ではありません。女子かと見間違うほどの美少年です。髪形もボブヘアーで、全く男の子みがない。だが、そこがいい! 少年特有の曖昧な性こそショタの魅力だと思います。対比のように描かれる、聡子の元カレのキャラ造形が30代男性の面倒くささウザさ煩わしさをあまりにうまく表現しているため、12歳の真っさらな輝きが余計に引き立っています。担当編集さんが生粋のショタコンとのことで、真修くんの描写がひたすら美しく、かつ少年のリアリティを逸脱しない繊細なキャラクター設定で近年のおねショタモノの最高到達地点なのでは? 実写化するならスターダストの吉沢太陽くん(16歳)とかですかね……。