――「東京ディズニーシー」の人気とグッズの売り上げを牽引している、かわいいクマのぬいぐるみのダッフィー。でも、どうしてディズニーストアでは売られていなかったり、「ディズニーツムツム」には登場しなかったりと、媒体や販売先に関しての制限があるの?
※サイゾー編集部の私物ぬいぐるみコレクション
読者諸氏はダッフィーをご存じだろうか? これは「ミニーマウスがミッキーマウスにプレゼントした手づくりのテディベア」という設定で誕生したディズニーキャラクターだ。ディズニーになじみのない人にとっては聞き慣れない名前かもしれないが、2004年の登場以来、若い女性を中心に爆発的な人気を集めている。
そんな人気者のダッフィーだが、彼の存在を語る上で避けて通れないのが、その複雑な権利関係である。例えば、米国ではディズニーストアやネット通販で売られているが、国内のディズニーストアや東京ディズニーランド(TDL)では取り扱いがない。このような商品展開の特異性など、ダッフィーに関しては知れば知るほど、夢の国とはかけ離れた現実的な話が出てくる。本稿では、人気者でありながらそのようなタブー性を秘めたダッフィーを通じ、米国のウォルト・ディズニー・カンパニー(ディズニー社)と東京ディズニーリゾート(TDR)を運営する株式会社オリエンタルランド(OLC)との関係を明らかにしていく。