――カメラマン・デザイナー、そして親日家としても知られるアッシュ・ハドソン。そんな彼が自らが体験した日本の“アングラ文化”を詳細にレポート。
フェイスブック〈@kamijoo.saki〉
近年、世界でもファンが急増しているSHIBARI(シバリ)。そう、緊縛のことだ。今回紹介するのは、関西を拠点に活躍するSM女王のSAKIだ。
俺が初めてシバリを見たのは、17歳くらいのときに見たボンデージ・プレイにおけるポルノでのことだった。でも、アメリカのシバリなんて、日本のそれと比較したら、全然話にならない。日本のシバリこそ本家本元、SMプレイとしてだけでなく、アートフォームとして確立されている素晴らしいものだ。
SAKIと初めて会ったのは2年くらい前だったかな。彼女がオーナーを務める、神戸の小さなSMバーだ。残念なことに、土地の再開発かなんかで、もうそのバーはなくなってしまったんだが、SAKIはシバリを始めた理由をこう話す。
「縛るのはSMにおいて必須のことなので覚えました。ショウを見に来るお客さんが全員男性ということもあって、ショウではステージの上で女性を縛って見せています」
そういったショウだけでなく、個人やカップルからのプライベートのリクエストで縛ることもあるそうだ。