――現在、市場には数多くのセックストイが出回っているが、最近はにわかに海外の製品にも注目が集まっているのをご存じだろうか? しかも、女性向けの製品に関しては、日本よりもかなり高性能なのだとか。そんな海外のセックストイ最前線に迫っていきたい。
世界最大の家電見本市「CES 2019」で、イノベーション賞の受賞を取り消された上、展示資格まで剥奪された女性用セックストイの「Osé」。
AVや性風俗などセックス産業が栄える“ヘンタイ大国”・日本。バイブレーターやオナホールをはじめとしたセックストイも充実しており、さらに株式会社TENGAは今年の下半期に韓国に実店舗をオープンする予定を発表。すでにオナホールの代表格「TENGA」が世界60カ国近くで販売されていることからもわかるように、輸出産業にもなっている。
その一方で、海外製のセックストイの勢いも活発化している。例えば男性読者諸氏は「Womanizer(ウーマナイザー)」【1】をご存じだろうか? これは2014年に発売された女性向けのセックストイで「吸引式のクリトリス専用バイブ」という、これまでになかった画期的なグッズ。ドイツ発の製品でありながら、日本アダルトグッズ小売店協会が選ぶ「アダルトグッズ・オブ・ザ・イヤー」で15年度下半期1位に輝くなど、その性能は折り紙つきだ。
日本には高性能の国産セックストイがあふれていることもあって、あまり実感しにくいが、近年はハイテクなグッズが海外で次々と開発され、注目を集めている。そこで本稿では、あまり存在が知られていない、海外のセックストイの実態に迫りたい。