――ゆるキャラなのに体を張った動画で話題のちぃたん☆。しかし、それらの動画は一部から「危険すぎる」との声も上がっている。それでも、動画を配信し続ける理由とは?
(写真/小原太平)
本誌読者とはなかなか縁遠いであろう、ゆるキャラの世界。その中で頭ひとつ抜け出ている秋葉原出身のコツメカワウソの妖精「ちぃたん☆」をご存じだろうか? 10~20代から圧倒的人気を集め、ツイッターのフォロワー数約130万人を誇るちぃたん☆の特徴は、体を張ったパフォーマンス。自動車をひっくり返し、草刈り機をブン回し、一斗缶の山に体ごと突っ込むといった内容の動画を、毎日のようにSNSに投稿している。それらの動画は日本にとどまらず世界中で拡散されているが、一体なぜ、ゆるキャラなのにこのような過激な芸風になったのだろうか? ちぃたん☆本人に直接聞いてみることにした。
取材当日。「ちょうど今、次に投稿する動画を撮影しているんですよ」と、スタッフに案内され、ちぃたん☆が拠点にしている都内某所のスタジオを訪れると、中から“ドンガラガッシャーン!”と、何かが崩れる音が聞こえてきた。
しばらくして、スタジオの中へ招き入れられると、そこはいつも動画に登場する小部屋だった。床には風船や変形した一斗缶が散乱し、壁には穴。撮影の激しさをうかがわせる。そして中央には、見慣れたコツメカワウソの妖精が鎮座していた。ちなみに、生で見るちぃたん☆は想像よりもだいぶデカい……。面食らって沈黙していると、ちぃたん☆のほうからシュバッと手を上げて挨拶してくれた。
本日は弊誌の取材にご協力いただきありがとうございます。ちなみに、ちぃたん☆はサイゾーのことはご存じでしたか?
「いいえっ、知りませんでしたっ☆ これからはサイゾーちゃんの読者になりたいですっ☆」
あんまり、0歳の子(ちぃたん☆は永遠の0歳)が読むような雑誌ではないですけどね。ところで、ちぃたん☆はいろいろなことにチャレンジしていますが、「これだけはNG!」というものはあるのでしょうか?