――カメラマン・デザイナー、そして親日家としても知られるアッシュ・ハドソン。そんな彼の連載を出張スペシャル拡大版でお届け!
今月のアッシュの連載「アングラ見聞録」は特別編として、来日を果たした実兄・スラッシュとの兄弟対談を敢行。インタビュー時間は撮影込みで30分、さて兄弟は何を語ったのか――。
(写真/cherry chill will)
去る1月中旬、兄貴のスラッシュ(ガンズ&ローゼズ)がマイルス・ケネディ&ザ・コンスピレターズと共に来日公演を行うということで、ライブ前日に兄貴とのトークセッションを行うことにした。いつもは日本や海外のアングラなカルチャーを紹介している連載だけど、今月は特別拡大版ということで、兄貴にいろんな角度から、他誌では読めないようなキワどい質問も聞いてみた。
ASH(以下、A) まずは今回のツアーについて教えて。俺は韓国と大阪のパフォーマンスを観させてもらったけど、本当に素晴らしかった。
SLASH(以下、S) シンガポールからスタートしたライブで、タイ、韓国……今回日本でのライブを終えたら、オーストラリア、ニュージーランドと続く長期のツアーさ。
A 兄貴にとって日本という国は?
S 大好きだよ。サポートしてくれるファンはもちろん、文化も好きだし、日本製のおもちゃも大好きだ。
A 今回はスラッシュ feat. マイルス・ケネディ&ザ・コンスピレターズとしての来日だけど、4年ぶりのアルバム『Living The Dream』はどんな作品になった?
S 前作『World On Fire』のスタイルを継承した続編って感じかな。バンドが素晴らしいから、自然にケミストリーが生まれる。一緒に曲を作り上げるたびに良くなっていくから、続編とは言いつつもステップアップした作品って感じだね。
A 新作はガンズのツアー中に作っていたと思うけど、それは何かしら新作に影響はしていない?
S それはないね。複数の曲はガンズのツアー前から作っていたし、そもそもその頃はガンズでツアーをやることも決まってなかった(笑)。
A ガンズといえば、おばあちゃん家の地下にメンバー全員が住んでいたことを思い出すな。1984年か85年くらいだったかな、「ライブでニューヨークに行ってくる」って言って、メンバーみんなでバンに乗って出発したことがあって、帰ってきたときには、もうすごい人気になってた。そういやあまり聞いたことがなかったけど、当時仲が悪かったバンドやミュージシャンっている?