――日本では優勝でもしない限り取り上げられることは少ないが、海外では一大イベントになることもあるという国際的なミスコン。しかし、現代においてはこうしたミスコンに対して反対の声も上がっている。そんな中でも、これらの大会を待ち望むのは誰か?
昨年度のミス・ユニバース日本代表の加藤遊海。
「ミス・インターナショナル2019」の日本代表に故・岡田真澄の娘である岡田朋峰、「ミス・ワールド2018」に伊達政宗の末裔・伊達佳内子が選ばれ、一部で話題となった国際的なミス・コンテスト(以下、ミスコン)。とはいえ、大々的にテレビ中継されることはなく、ニュースでも軽く報じられる程度なので、その実態を知らない人も多いだろう。むしろ、これらの大会が話題となるときは、その結果よりも昨年の「ミス・ユニバース」アメリカ代表による人種差別的な動画騒動のようにネガティブなものが多く、さらに前ページの企画でも触れたように、こうした国際的なミスコンに対しても、これまで何度も反対運動が巻き起こってきた。
しかし、批判の声がありながらも、毎年開催されているということは、この大会を待ち望んでいる人や自治体、そして国も多く、また、開催されることで利益を得る者もいるということだろう。こうした大会を望んでいるのは誰なのか? 本稿では、こうした国際的なミスコンの裏側を探っていきたい。