サイゾーpremium  > 特集  > 本・マンガ  > アメコミやバンド・デシネだけじゃない!【2】/【アルジェリア】のマンガの中身
第1特集
アメコミやバンド・デシネだけじゃない!【2】

イスラム化でマンガが人気に? 専門の出版社も登場! アルジェリアのマンガ

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――世界中からマンガの投稿を募集するコアミックス主催の「世界サイレント・マンガ・オーディション」で、アフリカからだと最も応募が多いのがアルジェリア。そこには、他国でも珍しいマンガ制作事情があるという。

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「Laabstore(ラーブストル)」の表紙。

 北アフリカに位置する国、アルジェリア。日本人にはなじみの薄いこの国で、「国産マンガ」が急速に成長している。

 それらの作品は「DZマンガ(アラビア語でアルジェリアを意味する「Djazairi」が由来)」と呼ばれており、キャラクターの造形や表現技法こそ日本のマンガを強く意識しているものの、制作から出版まで全てアルジェリア人の手によって行われているのが特徴だ。

 また、特筆すべきはマンガ専門の出版社「Z-Link」の存在である。同社は2007年の創業以来、DZマンガを専門に扱い、さらに、マンガ・映画・音楽の批評雑誌「Laabstore(ラーブストル)」を発行している。

 DZマンガの売れ行きは好調で、Z-Link創業メンバーのカマル・バールル氏が「AFPBB」や中東系メディア「Middle East Eye」の取材に応じたところによると、単行本は1作品につき3000部を発行し、「ラーブストル」の部数は07年に2000部だったのが、15年には1万部まで伸びたという。さらに同氏は「書店も、初めはマンガを置くことに懐疑的でしたが、今ではバンバン注文が入ります」とインタビューで答えている。

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