――情報の少なさなどがネックとなり、中東を知る人間から見ると、日本のマンガには思わず首をかしげてしまう描写が少なくないという。
【1】初歩中の初歩の凡ミス
「新サラリーマン金太郎」
第1巻/170ページ
アラビア投資庁での活躍を描いたシリーズ。アラブをよく知る人間が見ると思わず眉をひそめてしまう描写が数多い。そのひとつが、文字の書き方。「YAMATO ARABIA CORPORATION」という看板の下には、同じ内容のアラビア語が表記されている。単語そのものは適切なのだが、すべての単語が、右から読むアラビア語を、英語と同様に左から配置している。あまりにも単純なミスに、保坂氏も「聞いてくれればいいのに……」とため息を漏らした。