『原点―勝ち続ける組織作り』(中央公論新社)
あの“遺恨”が再燃?
巨人が10月25日に行われるドラフト会議で、大阪桐蔭高・根尾昂内野手を1位指名の筆頭候補に挙げていることが報じられている。
甲子園では、投手で最速150キロ、遊撃手としても超高校級の打撃を見せつけた根尾だが、巨人は“ポスト・坂本勇人”を見越して、野手として考えているようだ。
「高橋由伸監督が今季限りでの辞任を表明。後任は原辰徳氏に決定したことが発表されました。甲子園のアイドルとしてブームを起こした金足農・吉田輝星投手が巨人にラブコールを送っており、球団もそれに応えるかと思われましたが、ここに来ての方向転換には、原新監督の意向が反映されている可能性もあります」(スポーツライター)
そんな原氏と坂本には、過去に因縁があるという。
「常にチーム内の競争を煽るのが原氏のやり方ですが、2014年には非情采配で坂本の大記録をストップさせています。5月1日のヤクルト戦の練習中、スタメンから外れることを告げられた坂本は、打撃練習をしないままベンチ裏に引っ込んでしまった。開幕からフル出場を続け、チーム3位の高打率を残していただけに、本人は納得いかなかったのでしょう。しかも、坂本には09年からこの日まで続けていた662試合の連続出場記録もあった。球団では松井秀喜氏の持つ1,250試合に次ぐ歴代2位の数字。坂本は6回に代走で試合に出ましたが、ルール上、代走では連続出場資格を満たすことができない。代走後再び交代したために記録はストップ。どうもベンチの勘違いだったようで、あまりにもお粗末な形で途絶えてしまいました」(週刊誌記者)
そして、翌年にはまたもや坂本は原氏に“屈辱的な扱い”を受けている。
「4番の坂本は、2試合で送りバントを命じられています。巨人の4番がシーズンで犠打を2つ以上決めるのは、1985年の原氏以来。しかも、2つともシーズンが始まったばかりの4月ですから、プライドを傷つけられたのは間違いない。もし根尾が入団すれば、坂本の出場機会はグッと減る可能性もあり、またぞろ確執が懸念されます」(同)
ドラフトの目玉である根尾は、複数球団の競合になることは必至だが、巨人が抽選で引き当てれば、それをきっかけに火薬庫が大爆発なんてことも!?