――今夏発売のものだけでも2桁を数える声優写真集。今年刊行された4冊をピックアップし、30代のグラビアカメラマンが匿名レビュー! プロの目から見た“声優グラビア”の真価とは?
3万部弱の衝撃
佐倉綾音
『さくらのおと~佐倉綾音フォトブック~』
出版社/講談社 発売日/2018年1月29日 価格/2700円(税込)
カメラマン/長野博文、桑島智輝 所属事務所/アイムエンタープライズ
前記事「“初脱ぎ”信仰やメディアミックスが追い風に!?――内田真礼や佐倉綾音、小倉唯……肌を晒す女性声優激増の背景」でも触れた通り、累計発行部数2万8000部超えという大ヒットとなった、“あやねる”こと佐倉綾音の写真集。アニメ『夢喰いメリー』のメリー・ナイトメア役をはじめ、アニメ『僕のヒーローアカデミア』の麗日お茶子役といった作品で人気のあやねる。帯で「最初で最後の。」とうたっており、「100問100答」や「1万字ロングインタビュー」といった企画も盛りだくさんで、スタイルブック的な意味合いも強い。
(コメント)
“長野ブルー”と呼ばれるほどシアンが印象的な写真家・長野博文さんと、安達祐実の旦那でファッショナブルな写真も得意とするフォトグラファーの桑島智輝さんが撮影していて、それぞれの色が出ていると感じました。何より、長い首にすらっと伸びた脚など、佐倉さんは被写体として非常に優秀ですね。気だるそうな顔から真剣な眼差し、破顔した顔まで、表情のバリエーションも豊富で魅力的。下のカットは脚の付け根の際どいラインを見せながらも、ひと目見て格好良く仕上がっています。写真集全体からストーリーとそこはかとないエロスを感じる、非常に良い写真集だと思います。