――今や一般誌やマンガ誌のグラビアページで女性声優の姿を見ることは珍しくなくなり、書店には彼女たちの写真集も多く並ぶ。こうした女性声優によるグラビア露出が増加した背景には、雑誌側の“初脱ぎ”信仰やメディアミックスといった事情があるという。関係者の言葉とともに、その理由を紐解いていく。
佐倉綾音ファースト写真集『さくらのおと~佐倉綾音フォトブック~』(講談社)
近年、女性声優のグラビア進出が目覚ましい。
2018年に表紙&グラビアで登場した声優だけでも「週刊少年マガジン」(講談社)の佐倉綾音、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)の逢田梨香子、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)の尾崎由香、「週刊プレイボーイ」(集英社)の小宮有紗……と、枚挙に暇がない。
「00年代後半に平野綾が一般誌のグラビアに登場して以降、声優業界の“隠れた逸材”を発掘する動きが目立ち始めた気がします。11年にたかはし智秋が『FRIDAY』(講談社)でセクシーグラビアに挑戦した際は大きな話題になりましたし、その後も14年には内田真礼が『週刊ヤングジャンプ』で、翌年には戸松遥が『FLASH』(光文社)でそれぞれ水着グラビアを披露しています」(声優誌ライター)
また、雑誌グラビアだけでなく写真集の発売ラッシュも続き、今夏だけでも上田麗奈、尾崎由香、逢田梨香子、高野麻里佳といった若手女性声優の写真集が続々と刊行されている。
「今年1月に発売された佐倉綾音の写真集『さくらのおと~佐倉綾音フォトブック~』(講談社)は、発売前に重版が決定し、発売からわずか1週間で累計発行部数2万8000部を突破しました。現在は芸能人の写真集ですら1万部を超えればヒットと言われる中、声優でこの売り上げは異例中の異例。その後の声優写真集の発売ラッシュは、彼女の勢いに続けと言わんばかりの状態ですね」(声優誌ライター)